ALPS処理水から考える ~リスクの伝え方~
こんにちは! あたたけ です。
ALPS処理水の海洋放出が始まりました。
あたたけは個人的に何も気にしてない(≒安全だと信じているので気にもかけてない)のですが、食品小売業としては『お客様がどのような反応をするのか≒風評被害はどの程度起こるのか』は気になるところです。
ありがたいことに現時点では特にクレーム?過剰な対応?等もなく、また、近隣の自治体へのふるさと納税が急増したとかの話も聞きますので、心配が杞憂に終わっている状態です。
東日本大震災やコロナ禍を経て『風評被害を見抜く』ということが広がってるのかなぁと、ちょっと感動?すらしています。
が、福島県内各所(+関東の食品企業も?)に抗議を装ったイタズラ電話が続いているという話も聞きますし、他社小売様ではちょっとしたトラブルも起こっているとか。
改めてちょっとひいたのが『可能性は限りなく低い』という、科学者が『リスクは考えなくても良いレベルですよ』ってことに対してしがちな表現を、『低いだけでゼロではない、可能性がある。』『つまり、リスクがある。危ない!』と捉えて批判する人がいるってことですね。
※この辺りのことは、コロナ禍でもまとめています。
理系的な考え方なのかはわかりませんが、科学的に?論理的に?モノゴトを考えるときって、なかなか『ゼロ』って言わないんですよね。
だって、本当にゼロかどうかは証明しきれないことが多いですから。
何かの思考実験?で聞きましたが『アルファベットをランダムに並べていくと、その内、シェイクスピア?の文書になる』というのも、可能性としてはゼロではありませんからね。
『可能性がゼロではない』ことに無限の可能性を見出しておられる、ある意味で前向きな方はAIでも活用して誰もが感動し心が洗われるような文学作品でもお作りになって一稼ぎ狙われた方が、ご自身にとっても人類すべてにとっても有意義だと思いますけどね。
結局のところ、『大事なのは事実を理解するのではなく、相手を批判すること。』とでもお考えの方が一定数はおられるようですね。
さて、あまりにも批判的?な内容になってますので、この一連の事象からあたたけが学んだことでも。
1.『リスクがない』と伝えるのは大事!
あたたけのような品管担当もそうなのですが、リスクを考えるのが仕事の人って、やっぱり『ゼロリスク』って言いきることに抵抗があるような気がします。
『事実ではない』『万が一の時に責任を追及される』等、いろんな理由はあると思いますが。
そもそも、食品業界(というかハサップへの取り組み)で現実的な管理方法を考えるには『ゼロリスクは求めない』が基本ですし。たぶん。
でも、考える際は『ゼロリスクはない・求めない』が大事であっても、伝える際には『この管理なら大丈夫』『事故は起こらない』とリスクがないことを理解してもらうのが大事なんだろうなぁと思います。
『低いだけでゼロではない、リスクがある!』と変な誤解を招く表現は出来る限り避けるのが、リスクやその管理方法を提示する側の責任かもしれないと、少し心を入れ替えようと思った次第です。
2.あきらめるのも大事!?
『批判することだけが仕事』になっている人には、いくら情報を伝え説明しても、その情報や説明の粗探しをされて話を進まないことがあります。
とても消極的な問題解決方法ですが、そういう人の考え方を変えるのはあきらめても良いのかなぁと思います。
仕事であれば役割を見直す(周りの人や組織に影響が出ない仕事にする)、プライベートであればできる限り関わらないとかですね。
そろそろアラフィフと呼ばれる年齢のあたたけですが、『ある程度の年齢の人の考え方を外的要因だけで変えるのはムリ』と考えています。
本人が変わることを望んでいない人を変えるのって、はっきり言ってお互いにとって苦痛&時間のムダですのでね。
(こんなことを考えてるから、冷酷・人の心がないと言われる??)
とりあえず、あたたけは『食べて応援』をします!
小売の立場ですので、『福島県産フェア』とかも良いなぁとは思いますが、残念ながらそれを決める権限はありませんので。。。。
どこかの部門がやりたいって言いだしたら全面的に支援しますけどね。
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ではでは。今回はこの辺りで!