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楽に『食の安全』を! ~どこに人手をかけるのか~

こんにちは! あたたけ です。

ここ最近、『食の安全をどのように実現するのか』について、他社様のお話を聞く機会が続いています。

それぞれ色んなことを考え色んな工夫があるのですが、たまに、『もっと楽をしたら良いのに』と感じることがあります。
頑張っているのはわかりますが、『そこをそんなに頑張らなくても。。。』『ムダな努力になってない?』と言いたいことも。

理由は様々でしょうけど、1つ感じたのは『HACCPは難しい』『認証は大変』と考えすぎているのかなぁと。
なんか、考えすぎて迷路に入り込んでいるような印象ですね。
もっとシンプルに、まずは書いてあることに取り組もうよと思うわけです。

この辺りは某東南アジアでの印象と真逆ですね(笑)

あたたけの発言が矛盾してるとツッコまれそうですが、結局はバランスなんですよね(と、逃げてみた)。

『木を見て森を見ず』はダメですが、日本人の場合?、『森を恐れすぎて一歩が出ない、完ぺきな地図を作ろうと労力をかけすぎ』って方が多いのかなぁと思います。
失敗を極端に恐れる人が多い』という話と繋がってそうですね。

(まぁ、その『恐れ』を使って一儲けしようとしてる人たちが、恐れを拡散してる疑惑もありますが。。。。。
マッチポンプなのかなんなのか、、、、一歩間違えば、あやしい新興宗教と同じ手段ですね。)

あと、『ムダな努力』とあたたけが感じるのは、『既製品を使わない、自作品にこだわる』というスタンスですね。
確かに自作品の方が自分たちの組織により当てはまり、管理の効率が良くなりますが、『最初は既製品で良くない?』と思うわけです。
まずは既製品(HACCP手引書、各種の管理サポートサービス等)で運用してみて、不便な所を洗い出した上で、オリジナル品・カスタマイズ品を作れば良いのになぁと。

『最初から手探りで完全オリジナル』って、だいぶハードルが高いですから。
これも『後から変えるのはイヤ』という失敗恐怖症?完璧主義?が大元にあるのかもしれませんね(あと、組織の硬直化?大企業病?も)。

さて、何か話がそれてしまいましたが、食品の品管担当としてあたたけが思うのは、『規格や手引書を活用して、安全性確保には楽に取り組め』ってことです。
あと、『お金で解決することも考えろ』もですね。
色んな会社が色んな商品で『食の安全支援』を行っている時代ですからね。

何でこんな話をするのかと言いますと、『安全だけでは商売にならない』とあたたけは感じているからです。
『品質』管理担当が『安全管理』だけに注力していると、組織の競争力が落ちるだろうなぁと思うんですよね。
あくまでも『安全は品質の一部分』ですから。

『安全は全てに優先する』というのは事実ではありますが、あくまでも『事実の一つの側面』でしかないんですよね。
企業である以上、『売れる』『儲かる』という側面も忘れてはいけないだろうなぁと。

なので、安全に限らず、『手を抜けるところは手を抜く』という発想は大事なのです(特に人手不足が著しいですから)。
『安全は当たり前』なのであれば、安全では差別化が難しいわけで、そこに労力をかけすぎるのはどうなのかなぁと。

さらに言えば、『(商品)価値』は各社のこだわりが出る部分ですが、『食の安全』はそれなりの知識の蓄積・共通の知見があるんですよね。
それに乗っかって、仕組みづくりの面では楽をすれば良いのです。
(まぁ、教育・徹底は終わりなく手がかかるのですが)

※この辺り、FSSC 22000認証の各社様が Ver.6をどのように活用していくのかも気になるところですね。

(食品業界では)『安全ではなく品質全体』と『人手をどこにかけるのか』をうまく考えた会社が生き残っていくのではないか、そんな気がする今日この頃です。

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ではでは。今回はこの辺りで!

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