会社で最大のリスクって？ ～それは事故ではないのでは？～
こんにちは！ あたたけ です。
２月も後半、そろそろ来期の準備も大詰めになってきました。
で、食品小売の品管担当としては、改めて『リスク』を考えることに。
さて、リスク管理を考える方々と話をすると、『食品事故は会社の最大のリスク』みたいなことを言われることがあります。
食の安全は大切なことですし、事故を起こしても良いとは言いません。
それでも、『それが最大なの？』と長年の疑問が。。。。
『品管担当者がそんなに危機感なくて良いのか！』みたいな雰囲気を感じることもありますが、あたたけからすれば、『ものごとが見えてないなぁ』と思ったり思わなかったり。
ぶっちゃけ、食品小売で安全性のみを追及していけば、レトルト食品？缶詰？宇宙食？の専門店にでもなった方が良いですからね。
（それでもゼロリスクにはならないでしょうけど）
生鮮食品やデリカ食品などの『食品事故が起こりやすい商品』を前面に出しておきながら、『食品事故が最大のリスク』と言われても、それって矛盾してますよね？ってツッコみたくなるわけです。
矛盾は承知の上で、注意喚起として話されている方も大勢いますけどね。
ということで、改めて『会社（≒営利組織）にとってのリスク』を考えてみました。
で、あたたけが行きついたのが『存在意義が失われること』かなぁと。
『組織は何のためにあるのか、組織の目的は何か』ってマネジメントの基本ですから、そこが失われるのが一番のリスクかなぁと。
言いかえれば、『経営理念（≒組織の目的）が実現できなくなること』でしょうか。
経営理念を社会貢献としても成り立つかもしれませんね。
『組織の目的』となると、営利組織ですから、当然、売上・利益（≒会社の儲け・従業員の給料）も大事なのですが、『ただ儲ければ良い』というわけでもないですからね。
そんなスタンスでは、よほど給料・待遇が良くなければ人は働けないです。たぶん。
（と言うと、社会貢献と偽った労働搾取と返ってきそうですが）
で、経営理念・社会貢献の実現に必須のことは何かと言いますと、『社会からの信頼』と『資源』でしょう。
社会からの信頼がないと、いくら社会貢献をしようとしても社会から拒否されますからね。
『反社会的勢力からの寄付』を受け取って良いものかという話ですね。
よほどの重大時には迷うかもしれませんが、基本はノーでしょう。
また、資源、というかお金がないと、何も成しえないのは当然の話ですね。
ここが『売上・利益』の出番ですね。
ただ、『貢献には信頼が必須』と言っても、現実的な一歩目は『信頼がマイナスではない状態で社会貢献を行い、信頼を積み上げる』なんですけどね。
で、信頼が積み上がることが売上・利益に繋がり、そこで得た資源で経営理念・社会貢献実現をさらに進め、もっと信頼を積んでいくというループが産まれるわけですね。
この『会社を成長させるループ』を維持することこそが、リスク管理の最大の目的と言っていいかもしれません。
なので、ループの阻害要因となる『食品事故』や『コンプライアンス違反』を管理する部門が、いわゆる『リスク管理部門』となりがちなわけです。
ただ、ループの維持には『阻害要因の管理（回避・低減・移転・保有）』だけじゃダメなんですよね。
『促進要因の管理』が必要なのも当然なのです！
促進要因と言えば、、、、、新商品とかCMとか？
専門外なので全く思いつかないですが。。。。
何にしろ、リスク管理部門としては、単に阻害要因リスクの管理ではなく、『売上・利益を出しつつ（≒営業部門の足を引っぱらず）リスク管理する』という姿勢が必要なんだろうなぁと思うわけです。
ただでさえ、原料や人件費が高騰している世の中です。
小売界隈では『大手すら買収の話があがる』という恐ろしい？状況です。
『リスク管理部門が成長ループを止めるリスク発生源になる』『リスク管理部門が最大のリスク』という矛盾を起こすと、すぐに経営が傾く・買収される、そんな気がする今日この頃です。
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ではでは。今回はこの辺りで！