東南アジア探訪記 ~食の安全性確保への懸念??~
こんにちは! あたたけ です。
昨日(8/23)まで某東南アジアに出張していました。
暑さも日本よりマシで、食べ物もおいしく、ご機嫌な日々でした。
まぁ、いろんな方が気をつかっていただいた結果ですけどね。
ありがたくもあり、申し訳なくもあり。。。。
それにしても日本の蒸し暑さはキツイ。。。。
日本以上の2極化、田舎でのインフラが不充分といろいろと気になることもありますが、『エネルギーにあふれている』というのが一番の印象で、ここから先、さらに成長していくんだろうなぁと感じた次第です。
で、5社ほどお伺いしましたが、工場(現場)品管の人数がやっぱり多い!
実際の現場や教えてもらえた情報を踏まえると、だいたい5~7%(15~20人につき1人)が現場品管担当として、作業者の監視・衛生支援を行っているようです。
あと、どこも何かしら食品安全の国際規格の認証を取得されていました。
規格認証が浸透しているんだなぁと感心するばかりです。
輸出がメインだから当然なんでしょうけど。
が、その一方でビミョーな違和感?もあったんですよね。
一言であらわすと『規格にあることはOK、規格以上のことは考えていない』というところでしょうか。
日本でも見かけますが、『頭でっかちな品管』という印象ですね。
例えば、『各工程での品温基準』はあるのですが、それを達成するための作業基準(準備する原料の量、半製品を手作りする際の時間 等)が現場レベルでは不明確だったり。
工場確認の際に品温を実測して基準内だと示されるわけですが、そら、部外者が見に来てたら『大丈夫な人・場所』を選んで示すやろ!!とツッコみたくなるものです。
だって、明らかにダラダラしてる人もいるし!!
で、その辺りを聞いてみると、『品管が見張ってるので大丈夫』という話になって、それ以上進まなくなる。。。。
まぁ、言葉の壁(&短時間での確認)でコミュニケーションが充分にできていないので、実際には問題ないとも思うのですが、なーんか、作業者を駒としか見てないのような感じがあり、管理としてそれが正しいのかなぁと思ったり思わなかったり。
結果、『作業する人が安全・品質を考えていない』『現場品管も担当の業務しか理解していない』という状態になってるんじゃないのかと不安があります。
※この辺りはあたたけ的なこだわり(≒Food Safety-Ⅱ)と反対方向なので、余計に違和感を感じるのかもしれません。
さらに言えば、近い将来、『人件費高騰』がたぶん起こるわけで、そうなった時に『品管も人海戦術』というのがいつまでできるのかなぁという懸念もあります。
ということで、個々の工場の評価は別として、『規格認証は問題なくても、規格活用はまだまだ』というのがあたたけの出張報告の結論ですね。
あと、インフラ整備というか『電力確保』、もっと言えば『停電時対応』って、日本でも改めて真剣に考えないとダメなのかなと思いました。
電力供給が不安定という話を事前に聞いていましたが、どの工場でも発電機を準備しており、作動確認を毎日しているような工場もありました。
日本でもたいていは発電機等の予備電源を備えているんでしょうけど、あまり考えてなかったなぁと反省ですね。
ゲリラ豪雨での停電も頻発していますし、2000年に発生した乳製品での大規模食中毒も一歩目の原因は停電でした。
なのに、『電気は使えて当たり前』と無意識に考えていたんでしょうね。
※『飲める水』もそうなのかもですね。
そんなこんなで、いろんな学びがある東南アジアツアーでしたとさ。
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ではでは。今回はこの辺りで!