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南イタリア パンの旅 ~アルタムーラ編~
早朝、マテーラから弾丸でアルタムーラへ降り立ちました。
アルタムーラはマテーラ同様、地元の硬質小麦を使ったパンが有名で、通称パンの街と呼ばれています。
地元で一番人気のあるお店で購入しました。
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「Panificio di Gesù」にて購入
これも美味しすぎるのよ。
カッパえびせん並みに止まらなくなる。
繊細な小麦の香りに包まれたソフトな部分と、香ばしくパリパリとした表皮のコントラスト。
僕の口の中でパンの一つの正解を見た気がします。
マテーラパンとは製造過程や材料・配分なども違うのですが、どちらも硬質小麦・天然酵母・塩・水だけで作られており、どちらか一方が美味しいとは決められませんでした。
敢えて言うなら、アルタムーラのパンの方が若干優しい感じがしたのですが、前日食べた一口目のマテーラパンのインパクトが大きすぎて、そこから来た感情的な印象なのかもしれません。
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パンを買ったらすぐにマテーラに戻らなければなりません。
すでにマテーラからレッチェまでのバスを予約してしまっていたからです。
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しかしここでハプニング発生!
指定されたバス停に向かうと、日曜の朝市で道路が埋め尽くされており、
明らかにバスが入ってこれる隙間などなかったのです。
バス会社に電話をしても繋がらず、バス出発の時間も過ぎてしまいました。
歩き回ってgooglemapで調べた他のバスの停留所に向かうも、他のバスも来ず!
ついにマテーラ出発のバスの時刻も過ぎてしまいました。
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しばらく途方にも暮れましたが、マイナスなことが起きたらその事態を逆手にとってプラスに変えるのが僕の鉄則です。
起こってしまった過去は諦めて、その状況、その場所、その時間で辿れる最高の道筋を考えます。
気を取り直して、マテーラに戻るのではなく、逆方向のプーリア州最大の街バーリに向かい、そこからレッチェに帰ることにしたのです。
調べると、バスに乗れなかった交通費のロスもたったの2千円くらいで収まることが分かりました。
それだけでバーリにいけるなら、むしろ得した気分です。
イタリアの交通機関は時々問題が起こったりもしますが、けっこう安いです。
バーリでのお目当ては、
「フォカッチャ・バレーゼ」
パンの旅 つづく
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