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1200坪の庭に道をつける ~熱海の崖に家を建てる【外構編】

みなさんこんにちは。ゆりです。
朗報です。施工してくださる方が見つかりそうで、現在基本設計のとりまとめに邁進しています。こちらはもう少ししたらご報告するとして、今日は1200坪の庭に道をつける話。これも息が長そうな話なんですけどね。

熱海の崖に家を建てようと思います。
名付けて、熱海Case Study House
自腹でケーススタディしながら
今そこにある技術・アイデアを実装した
現代のCase Study Houseを目指します。

熱海CaseStudyHouse

恰好はそれなりらしい

昨年の9月、放置竹林状態の竹林整備の第一歩に協力してくださった竹林整備隊のお二人。お二人が空間をつくってくださったおかげで、整備を進めることができました。

あれから約1年。
久々に現地でお目にかかったお二人の第一声は
「山関係の方かと思いました」

ヘルメット、ベルト、チャップス、スパイク付き靴、皮手袋、背負子、チェーンソー、竹伐りのこぎり、電動はさみ、セイバーソー。首にはタオル、腰には森林香をぶら下げております。

パッと見の風貌はそっち系になってきたかと思うと、ニヤリとしますね。

まずは現状確認

まずは敷地状況を確認していただきました。

VUILDさんがShopbotをつかって作ってくださった模型でご紹介しますね。

Shopbotで切り出した敷地模型。

一番上が道路面で、敷地の真ん中が屋根筋、両端が谷筋となっています。
模型によると、斜度は30度~35度。道路面に近い方が傾斜がきつい状況です。

横からみると衝撃の斜度。

地図でいうと、敷地の下の方、「ピンクで囲ったエリア」が竹林エリア。この中の「黒斜線」が竹林エリアの道となります。「ピンク斜線」は檜の森に侵入竹があるエリアとなります。

影を避けようと、少し歪んでしまいました。
大体のイメージで。

現状は、竹林エリアの伐採はほぼ終了し、敷地内に竹林の小径がなんとなくできている状況。

竹林の小径。

様子をご覧になり、お二人のテンションはかなりアップ。たぶんね、私たちの超地道な努力を一番わかってくださるのはこのお二人なのです。私たちも、整備の成果を喜んでくださって、とてもうれしくなりました。

道の作り方

屋根筋を中心に、傾斜は20度まで

竹林エリアの道と道の間は、1.5~2mくらいの段々になっています。この間をつなぐのは階段しかなかろうと、工事で使う仮設の階段をつけてるのですが、お二人によると「ショートカットにはいいけれど、階段が多いと疲れるんですよね」とのこと。

たしかに。

谷筋と屋根筋では、屋根筋の方が傾斜が緩やかになるので、なるべく屋根筋まで道をひっぱり、動物が通ったけもの道を拡張する形で道を作った方がよいのでは、とのアドバイス。
加えて、疲れない斜度は20度くらいまでとのこと。
竹林エリアは、両端の侵入竹エリアまで道を広げて考えた方がよさそうです。侵入竹エリアの伐採作業も進めなくては・・です。

檜エリアは、道路面に近ければ近いほど急になっています。ここも、けものが通った道を見つけながら、斜度20度くらいの道を探索。
道がわからなくならないように、ピンクのテープを目印に巻きながら進みます。

けもの道探索中。

私たちが気づかなかったより緩やかな赤い道が見つかりました。

赤い線が新たな道候補。

道の基礎

道といっても、単にけもの道を踏み固めるだけではありません。
3mの木材に、垂直に1mの木材を3本並べ、釘を打った基礎枠をつくります。梯子の片方側だけみたいなものでしょうか。

小枝でイメージ説明中。
右手の上に横棒、左手に並行に縦棒3本。

それを道に設置、その上に土をかぶせ転圧する。つなぎ目が腐らないように、つなぎ目に石などをおいて水流を分散する。

土で埋めたイメージ。


これを場所によって2段、3段と積み重ねていくのだそうです。
のり面には周辺の植物を再配置し、根で土を固定する。

幸いなことに、家を建てるエリアの檜は伐採予定なので、これを基礎枠の材料にすることができそう。材料は揃いそうですが、結構時間がかかる作業ですよね。5年計画かな。。

進め方

檜エリアは家を建てる位置を正確に把握し、そこからどう降りていくかと考えた方がよいので、もう少し待ってから進めた方がよいとのアドバイス。
檜エリアと竹林エリアは分けて考えてもよいのではとのこと。まずは侵入竹を伐採し、道をつくれる状況にした上で、再度ご相談することになりました。

まとめ

道をどこにつくったらよいのか、どう作ったらよいのか、現地でレクチャーしていただきました。竹林整備に引き続き、先生のお二人に感謝です。
頭では理解しましたが、実地でやろうとするとわからないことだらけなので、またご指導いただけると幸いです。

開拓物語は続きます。

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