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まさに名作、エンタメのトップオブトップの回
アタマちゃんです。
そして誰もいなくなったを読みました。
読み終わってから既に1ヶ月くらい経っちゃってるんだけど。
前回noteを書いた当時は残り50ページ読んだところだった。
noteを書いたあと、やっぱりはやく読みたい!と思って割とすぐに読んだ。
本を読み始めても、終盤に近づくとなかなか読みきらない良くない癖があるが、前回noteで絶対に読み切ると宣言したから読めた気がする。表明、大事。
以下、ネタバレ注意。
誰が犯人がめちゃくちゃ話すので、まだ読んでない人は絶対に見ないように!
おもしろいからちゃんと読んだほうがいい!ほんとに!
やっぱりお前か〜!
全員死んじゃったあと、種明かしどうするの?と思っていたが、事後の捜査や遺留品から犯人がわかる、という流れも新鮮で好きだった。
今まで読んできたミステリー小説は犯人が自供して動機を話し始める…みたいな流れが多かったから、新しい流れに思えた。
誰が犯人なのか。
前回noteでへっぽこ探偵アタマちゃんは犯人について言及していたのだ…!
と、思いきや、殺されたはずの8人のうちの1人が犯人で、実は死んでないんじゃない?
これ、ちょっと掠っててうれしかった。
判事、やっぱりお前か〜!
法で裁けない犯罪者を正義感で私刑にしてる説は考えてはいたけど、判事の動機は自分、完全犯罪、できます!っていう感じでちょっと残念。
ミステリでの犯人の動機は快楽目的じゃない方が好みなもので。今回は判驕りと承認欲求が理由だから、人間らしくてそれはそれで嫌いではないんだけど。
あと、集められた人たちにもうちょっと共通点があると伏線回収感があってうれしいんだけどな〜と思ってたけど、noteを書いていたら共通点見つけたかも。
彼らは殺されて当然だったのか?
ミステリとしては話がそれるけど、読後に何回も思い出すこと。
判事は人を殺すためにターゲットを絞って人を集めていた。
ターゲットは「故意に人を殺したことがある、または殺したことを他責にし、罪を受け入れていない人物」だった。
これ、あくまで判事が持っている正義のものさしで判断した死ぬべきターゲットなんだよね。
ハンムラビ法典の「目には目を、歯には歯を」は、やられたらやり返してもいいよ的な法律で、あくまでも当事者間の話。
そこに無関係の判事が出てきて、よし、殺したろ!ってなってて、それは良くない正義感だなと思うんです。
判事も、善人はさすがに殺さない、悪人は殺してもオッケー!と、殺すことを他責にしているところが、ちゃんと彼らと共通していた。
ちょっと無理矢理な考察だけど、自分なりに納得できた展開だった。