子どもとお母さんにやさしい社会に。
保育士育休中で3歳と1歳の息子の母ちゃんをしています。
今日は産後ケアに力を入れているフィンランドから考えること。
フィンランドには、妊娠期から担当のネウボラ(保健師&助産師)さんがつき、就学前までの家族全員の心身の健康に寄り添ってくれる、パーソナルトレーナーのような存在があります。
私自身、二度の出産を経験し、産後うつまではいかないものの、悲しくないのに涙が止まらなかったり、何もやる気が起きなかったりする時期がありました。
赤ちゃんが産まれて喜びいっぱい、ハッピー!のはずなのに、、と自己嫌悪に陥っていました。
今はすっかり落ち着いたので、産後ママたちの何か力になれないかと思い、産後ケアを勉強中です。
今日はこの本を読んで感じたことをお話しします。
子どもたちに何か問題があるとしたら、親だけの落ち度ではなく、今この社会を形成する私たちすべての責任である。
幼い子のいる家庭に、子どもにやさしい社会(人のサポートや環境など)が必要。
とありました。
日本での子育てって、公共の場では他人に迷惑をかけないように親はいつも気を張っていて、それでもやっぱり予想外の子どもの言動が起きて
「すみません、ごめんなさい」って思いながら過ごしてる人が多いと思います。
他人の前で、子どもに怒鳴っている親御さんを「そんなに厳しくしなくてもいいのに」「あのお母さん怖い」「子どもがかわいそう」って思ってしまうことがあります。(私もそう思われることがあるかも)
でもその怒鳴っている本人は「周りの人にすごく迷惑をかけてる!うちの子が騒いですみません!お願いだから静かにして!」
って思って怒鳴っている人もいるのでは?
実際私も、家で騒いでたら「気の済むまでどうぞ〜。泣いて騒いで訴えてくださ~い。」ってゆっくり付き合えても、人前だとそうはいかないんですよね。
周りの人が大声で叫んでいる子や泣きわめいている子に「元気でいいねぇ」
「意志がしっかりしてるねぇ」と思ってくれたらいいなと思います。
でもそう思って見てるだけでは、親は「迷惑そうな顔で見られてる」と思ってしまうから、一言かけてほしい。
自分の気持ちをしっかり主張できる子が日本の未来を担いでいってくれるでしょうね。
そういう子たちこそありのままの姿を受け止めて、社会みんなで大切に育てていきたいなと思います。
そして、子どものありのままの姿を丸ごと受け止めてあげられる親を、社会みんなで支えていけたら、孤育て、虐待から抜け出せる人も増えるのではないでしょうか。
「人に迷惑をかけて生きているのだから人のことも許しなさい」
というインドの言葉がありますね。
日本人は「人に迷惑をかけてはいけません」の意識が強く、子どもにもそう伝えてしまいがちです。
“お互いさま” の気持ちで、みんなで感謝しあい、許しあって過ごしていけたら、母たちはもう少し穏やかに、そして子どもはさらにハッピーになれるかなと思います。
そんな社会をつくっていく大人になりたいです。