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毎日じゃなくていいし一筋じゃなくてもいい

「継続は力なり」というけれど、私はあまり得意じゃない。
毎日コツコツというのが「したいときもやるけどしたくないときもやらなければならない」みたいなプレッシャーを与えるのを想像して、やる前から気が進まない。
やりたいときだけやりたい。

仕事や家事では、難しいところもあるので、それ以外の「生きていくのに必要のないこと」では、一切の枷をかけずに楽しむことにしている。

「書かないでいること」のほうがしんどいので、結果として毎日の更新になってしまっている。
しかしその都度「〇日間連続更新」とかいうメッセージが出て、非常にうっとおしい。
連続更新ならなんだよ!といつも思っている。
こういうのが、「途切れさせたくない」とか「途切れるのはよくない」みたいな偏った基準を植え付けて、書くことをつまらなくしてしまうんじゃないかと懸念している。

編み物に凝ったときもジグソーパズルにはまったときも、ちまちましたのじゃなくて、大物をガーッと一気に仕上げる。
本も、「毎日通勤時にちょっとずつ読む」ができるものは、実は私にとっては面白くなく、面白いものは徹夜で一気読みする。
連ドラも一気見が好きだ。
1時間もの10回連続だったら、休みの日に10時間テレビにかじりつく。

いまの副業もそうで、納期まで5日間の猶予があったら、どっちかに寄せて3日で仕上げる。
ご飯も食べず睡眠もとらず、とにかく集中する。
その集中が楽しい。
そして、2日間は、何もしない。

主婦業や介護や看護をしていたときは、この「浮いた」2日間をそれらに充てていた。
いまはそこは何もしなくていい時間になったので、集中して短期間で終わらせる楽しみも一入だ。

前の会社では「皆勤手当」があった。
私はこの「皆勤」ってやつがすごく嫌いだ。
不登校時代や、旅でズル休みすることが多かったからかもしれない。
毎日ただ登校すればいい、出勤すればいい、とにかく何でもいいから投稿すればいいという考えは間違っているとは言わないが、私とは合わない。
人それぞれの感覚や価値観なのだから、連続投稿を称賛したり煽るようなメッセージは出さないでほしいと思っている。
仕事じゃないんだから、人の楽しみに枷をはめてくれるな。

日本は特に「ひとつのことを長く続けること」が称賛されすぎていると思う。
この道一筋何十年みたいな人が勲章をもらったりする。
途中でやめたり、対象を変えたり、複数のことを同時進行することにあまりいい顔をしない風潮は、令和になってもまだ残っている気がする。
そのために、いわれのない苦痛を味わったり、中傷を受けたり、本来見つけられる楽しみを得られなくなってしまう人がいるなら、すごく残念なこと。

「多様化」という言葉だけが独り歩きをしていて、実態はそうでもないみたいなことが、まだまだいまの社会にはある。

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