【連載】難病SLE患者が大腸憩室炎をこじらせた闘病記(8)管理栄養士さんから教えてもらった『食品成分表』の本
大腸憩室炎手術後、退院前に管理栄養士さんから食事指導がありました。人工肛門になった私の退院後の食事事情についてのお話です。
大腸(S状結腸)を20センチほど切除したあとで、それに、その手術時に回腸にストマ(人工肛門)を作っていたので家に帰ってからの食事の注意について、管理栄養士さんの指導がありました。
大きな目標の一つは、
激減していた「体重を戻したい!」ということ。
退院が11月4日で、そして、その3ヵ月後ぐらいにもう一度手術、次はストマを閉鎖する手術が計画されていました。
それまでに、体力を戻さねばということで、「あと4キロ~5キロは太ってね!」という目標が立てられました。
私の人生において、(ステロイドを飲み始める前も含めて)
「やせたい」は、常に頭の中にあって、「ダイエット」が日常でしたが、はじめて「太らねば」という状況になりました。
珍しい状況に、なんだか、こそばゆい(^^;)
ちなみに、
確かに、体重は激減なんですけど、体型がおかしなことになってしまって・・・(涙)
手術したお腹が、ずーっと膨らんでるんですよ。
他は全身、腕も足もゲッソリ細くなってて、おしりも消えたんですけどね・・・(涙)
お腹だけぽっこり。手術前よりもぽっこり。
腸が切られて怒ってるのかなぁ・・・、それで腫れてるんかなぁ・・・とか思ってました。(おかげさまで、数か月したら治まりました)
さて、
「体重を増やそう!」と言われても、
「食べて良いんだよ!」と、言われても、
手術前もだけど、手術後もあまり食べられないんです。
その年(2021年)の1月から10ヵ月間ほど、あまり食べられないという月日を過ごしていたので、手術してからも、胃腸が食事を少しずつしか受け付けられないみたい。
家に帰ったら、精神的にリラックスして、家なら好物も手に入るし「ゆっくり食べられるようになるかな~」って感じで楽観的だったので、とりあえず、食べられるようになるまでは、一日に何度にも分けて、少量ずつ食べるようにしました。
その退院時の食事指導をしてくれた管理栄養士さんは、若くてかわいい女性で、病棟担当だったので、入院中にもなんどもお話に来てくれていました。
それで、退院時の栄養指導では、「食品成分表」の大きな本を持ってきて、私に必要なプリントも印刷してくれていて、とっても親切。
丁寧に説明してくれて、前回の連載にも書きましたが、
「食物繊維の多い物は、ダメ」
「豆やコーンなど粒をそのまま食べるものは、ダメ」
「キノコ、海藻類、ダメ」
とか、注意されたかな~
あとは、私は貧血がひどかったので、
貧血に効く食事とか(でも、食事ではあまり改善が見込めないらしいです<医師)
カロリーを上げられるし、食べやすいものとして、
アイソカルゼリーとかいう
病院の給食にもついてきていた
カロリー補助食品も教えてもらったり。
↓こんなの↓(Amazonで売ってます)
メイバランスとか↓(Amazon)
普通のスーパーでは売ってない、特別な便利食品が病院では使われていますね。
介護とかでも利用されていると思います。
入院すると、知らないことをいろいろ教えてもらいます。
それで、退院が11月4日だったんですよ。
ということは、
お正月が迫っていたので、
私>「お餅って、食べて良いの?」と、聞いたところ、
栄養士>優しくいい笑顔で「お餅もやめときましょう(禁止)」と。
私>「そっかぁ。じゃ、次、「干し柿」は?好きなんだけど・・・、どう?」
それも、
かわいい顔で
栄養士>「美味しいですよねー!でも、あれは繊維が多いからねぇ」といいながら
こちらの『食品成分表』を見せてくれて、
栄養士>「今年はやめときましょう(禁止)。また、ストマが取れたら食べられるから」とニッコリ
私>「はーい・・・(^^;)」
でも、正直なところ、食べ物の制限が多少あったところで、私はなんともありませんでした。
もう、食事がまったく食べられない期間が長かったから、ほんまに命の危険を感じるような入院だったから、
「生きて家に帰れて、母の手料理を食べることができる」
「家の暖かなベッドで眠れる」
そんな、ありがたいことに感謝でいっぱいだったので、
正月に餅がなくても、
甘い干し柿が食べられなくても、
鍋に、白菜やキノコがなくても、
お肉が食べられなくても、
なんともありません。
ただ、家に帰ってからも、
次の手術のことと、回腸についたストマの管理の事で頭がいっぱいでした。
次の手術を考えるとかなり憂うつだったんですけど、
とにかく手術に向けて、
体重を増やさねば!との気持ちで、食べて太ろうと頑張っていました。
家に帰ってから食事についてよく考えるようになったら、
管理栄養士さんが手にしていた「食品成分表」の本が欲しくなって
Amazonでポチり。
こちらです↓
管理栄養士さんからいただいたプリントを見ながら、
本をめくりめくり、食品成分を調べながら、「食べたいもの」、「食べられるもの」を選んで食事を考えるようになりました。
この本、眺めてるだけでも楽しいんですよ♪
それに成分表を見ていたら、
「この食品にこんなに繊維あるの?」「こんなに脂質あるの?」とか、新しく知ることが多くて、付録も面白いし。
その後(その翌年:2022年)に、私は総胆管結石にもなりまして(涙)
その退院時からも、この本のお世話になっています。
制限食や、食事についてちょっと深く考えたいな、知りたいなという時にはこの本、見やすくておもしろいので
オススメです!
食事は大切!
体を作ってくれるものだから、今日食べたものが、明日か明後日か来週か?近い未来の自分を構成してるんだもんね。
「医食同源」
食べるものに注目してみるべきやな~っと、
病気で食べられない状態になると、特に強く思うのでした。
皆さんも、ごはん美味しく食べてね!
長くなりましたが、読んで頂きありがとうございました。
こんな管理人(私)の闘病(<大腸憩室炎の闘病よりもっと激しいヤツ)を元にした小説
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『救命率2%未満』山中まる著>
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