新刊試し読み!『決定版 論語と算盤がマンガで3時間でマスターできる本』
6月12日(水)発売の新刊、『決定版 論語と算盤がマンガで3時間でマスターできる本』の「はじめに」を公開します!
■編集担当より
大河ドラマ「青天を衝け」の主人公として、また新1万円札の顔として、話題の渋沢栄一。
日本史でも銀行の設立に関わった人物として学ぶものの、どんな人物なのか、どんな人生を送ったのかということはあまり知らない…という方も多いのではないでしょうか。
本書では、親しみやすいマンガとともに渋沢栄一の人生と、残した名言・考え方を解説しています。読み終わった後には、渋沢栄一という人物がなんだか身近に感じられてくるはずです。
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【はじめに】
はじめに---100年語り継がれた、人を幸せにする商人道
令和6(2024)年7月3日から、福沢諭吉に代わり、新しく渋沢栄一の新1万円紙幣が発行されます。
「近代資本主義の父」「実業の父」と呼ばれ、実に500社以上もの企業の設立や経営に関わった渋沢栄一。その肖像は、私たちを慈愛に満ちた温かい目で見つめてくれるでしょう。
渋沢栄一は天保11(1840)年に、埼玉県・深谷市の裕福な農家に生まれました。
父から『論語』を学び、文武両道の教育を受け、人徳ある大人へと成長します。
そして、波乱万丈の人生を送りながらも、世のため人のために全力で生き、昭和6(1931)年に91歳でその生涯を閉じました。
『論語と算盤』は、そんな渋沢栄一の思想の集大成ともいえる、代表的な著書です。
商売道において、『論語』=「道徳」と「算盤」=「利益」は、自転車の両輪のようなものであり、どちらが欠けても社会は発展しないことを何度も訴えています。
大正5(1916)年に出版されたこの書籍は、100年以上の歳月を経た今もなお、経営者・ビジネスパーソン必読の書として読み継がれています。
本書では、『論語と算盤』を通して渋沢栄一が伝えたかった思いの真髄を、ビジネスのヒントを交えながら、マンガ入りでわかりやすく解説しています。
『論語と算盤』は、京セラの創業者である稲盛和夫氏や、メジャーリーガーの大谷翔平選手を始め、数々の著名人にも多大な影響を及ぼしました。『論語』から真の生き方を学び、それを命がけで貫き通した渋沢栄一の生き様は、そのままビジネスの成功法則に通じます。
「風の時代」といわれる今、人々は物質的な豊かさよりも、心の豊かさを求める方向にシフトし始めました。心豊かに、人としての誠を尽くすことが、ひいてはビジネスの発展へとつながるのです。
そして、生きることの意味や真理を学ぶバイブルとなるのが、『論語と算盤』です。
この本をお読みいただければ、人はどんな生き方をすれば真の成功をつかめるのかが、渋沢栄一の数々の名言を通しておわかりいただけることでしょう。
株式会社天才工場 代表 吉田浩