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「海のベンチャー」から事業アイデアを考えるその学びの全過程

今日は「日本国内における社会問題の解決策ビジネス」のような、既に市場規模が決まり切っている業界や事業に関してではなく、

まだ市場規模が決まりきっておらず、これからそれが大きくなる可能性を秘めていると言われる領域の中から事業アイデアを考えてみたいと思う。

現時点ではまだ「可能性がある」と言われているジャンルの特集記事から発想しようと思うが、

いずれはその「可能性」の発掘すらもまだ世の中に出回っていないような段階の領域に向けての事業を、自分で一から思考できるようになりたい。

今日考えるテーマは「再生可能エネルギー」× ....

前述通り、NewsPicks上でとある特集記事を見つけた。

それは大きなエネルギーである「波の力」によって電気をつくる、すなわち「波力発電」に関するものだった。

その記事によると、
スコットランド(ヨーロッパ)のとある企業が、波力発電によってつくられた電気をそのままウィスキーの蒸留所に送っているそうで、

要するに現在彼らは「海(波)の力」を「ウィスキーづくり」に活かしているという面白い結びつきのプロジェクトを遂行しているそう。

ということで今日はこちらの事業が生まれたその発想方法を参考にして、
「再生可能エネルギー」と「身近な何か」を意図的に結びつけるというアイデアを模索してみようと思う。

「波力発電」× 誰の何の需要?

ポイントとなるのは、
「再生可能エネルギー」は既に存在しているものの中から選んだものと身近なものの何を結びつけてみようとするかだ。

ウィスキーづくりのような「製造」以外に、
電気を必要とする企業たちの「行為」は具体的に何があるだろうか。

製造のほかに、
「照明」や「冷暖房・換気」、「インターネット通信」、「保管・物流」などがある。

面白そうなので「冷暖房・換気」を選んでみようと思う。

そしてエネルギーの種類も上の記事と同じ「波力」。

なんと言ってもこの「波力発電」は
他の太陽光や風力とは全く異なる性質がある。

それは「波」という現象は何があろうと常に勝手に起き続けているものであり、供給されるエネルギー量自体がきちんと担保されているということだ。

さて「冷暖房・換気」が特に重要視されている、もしくは今後されうる現場はどんなところか?


本当は自分たちの「身近のモノ」をできれば結びつけたかったのだがうまく思いつかなかったので、

ChatGPTから出された複数の業界の中から、
今回一個具体的な業界を選定する。

医療・保健業界や食品産業、農業など様々候補が挙がったが、

今回の「スコットランド」のウィスキー製造のように、「特定の地域」に根付いた限定的な供給について考えた方が効果的かもということを踏まえて

今日は「不動産」を選ぼうと思う。

「波力発電」× 「不動産業者」の「冷暖房・換気」に関する需要

不動産業者は冷暖房や換気システムの運用コストを抑えつつも、物件として快適な環境の提供に迫られる。

事業としての波力発電に関する設備投資の問題については今回いったん置いておこう。

これはスコットランドのどこから膨大な設備投資(建設費や維持費)が出ているのかを参考にしながら、また別の機会にあれこれ考えられることなので、

今日は、行政などの協力によってひと通り「波力発電用の設備が完成した」という仮定のもと、
事業アイデアを考えていく。

「特定の地域」の不動産屋さんに訴求するには、
おそらく不動産業界内の「格差」に注目することが有効な気がする。

ここからは自分の思考になるが、
日本の中でも平均の気温から離れた暑さ・寒さに襲われる地域というのは、

比較的「田舎寄り」であり物件としてもそこまで人気がないとされる都道府県に属する、もしくは都会の中の過疎地域。

さらに言うと、電力を供給するコストを最小限に抑える上で海沿いの地域が有効なはず。

資産としてちょっとした「不動産」を持ちたい民間人・一般人の小金持ちに対して、

「波力発電による電力の恩恵」と相性の良さそうな既にある物件や、それらがある特定の地域を、

紹介する、というような切り口の「不動産業者による新サービス」が一つ考えられるのではないだろうか。

結果、アイデアとして破綻。

言うまでもなくこの事業アイデアはかなり非現実的だ。

なぜなら仮に「波力発電」のインフラが日本で整ったのであれば、

日本の中の特定の地域でその恩恵を独占し差別化を図るなんてことはできないからである。

しかし今回の一連の作業を通して、
再生可能エネルギーには誰(どの業界)の何の需要にも結びつく可能性があるということと、

やはりまだあらゆるものの知見が浅いうちは、
既に存在する「誰かのペイン」を起点としてアイデアを考えていくことが必須だと実感した。

それを繰り返し様々な事例に触れていく中で、
クリエイティブなひらめきや発想が徐々に生まれてくるのではないかと信じて今後も量をこなす。

以上

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