![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/68507386/rectangle_large_type_2_fcef4dcbf96b3ee8a07893a5140cb25e.jpg?width=1200)
一度は行きたいコンサート
一度は行きたい、などと能天気に書きましたが、絶対無理です。
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート。
世界一入手が難しいと言われている、超プラチナチケットです。
日本からのツアーだと軽く3ケタ万円は超えるようです。
無理っす!
毎年1月1日の昼(日本時間は夜)にウィーン学友協会大ホールで開かれるこのコンサート。
世界90ヵ国以上で生中継され、日本ではNHKで放送されます。
私が初めて観たのは、かれこれ20年くらい前のこと。
美しい生花で彩られた幻想的なホールと楽しい音楽を奏でるオーケストラに魅せられ、それ以来毎年欠かすことなく生中継を観ています。
これを観ないと新しい年が始まりません。
初めて観た年の指揮者は、リッカルド・ムーティさんでした。
彼でなかったら、もしかしたら毎年観るほどのファンにはならなかったかもしれません。
どことなくハリポタのスネイプ先生に似ていらっしゃいます。
史上初の無観客公演となった今年のコンサートで指揮をしたのもムーティさんでした。
ひとりも観客がいないのにそれを感じさせない、魂のこもった感動的なコンサートでした。
このコンサートはシュトラウス家の楽曲を中心に演奏する、新年にふさわしい明るく楽しい演奏会です。
アンコール最後の2曲は定番となっていますので、ご存じの方も多いでしょう。
アンコール2曲目は「美しく青きドナウ」。
おなじみの名曲ですね。
この導入部分に、これもおなじみの小芝居が入ります。
(指揮者によって多少変わりますが、新年の挨拶があります。この流れがとても楽しいのです)
アンコール3曲目、大トリは、このために毎年観ると言っても過言ではない「ラデツキー行進曲」!
この楽しさといったら、どう表現したらいいでしょうか。
表現できないので、これを見てください。
2012年、マリス・ヤンソンスさんの指揮です。
めっちゃノリノリです。
奏者も観客も本当に楽しそうです。
ああ神さま。
どうか天井裏でも床下でもいいから、このコンサートにもぐり込ませてください。
一緒に手拍子をさせてください。
一生のお願いです。
…その願いは叶いそうもないので、毎年テレビの前で手拍子をしています。
あなたもご一緒に!
先の見えない今の苦しい状況。
来年もどうなるか、予測がつきません。
でもせめてお正月くらい、優雅なウィンナ・ワルツや小粋なポルカの調べに身をまかせて楽しみましょう。
ご家族おそろいで。
おひとり様ももちろんOK。
ひとりぼっちではありません。テレビの向こうで5億人が一緒に手拍子をしていますから。
放送は元日の夜7〜10時。NHKのEテレです。
そんなに長く見られないって方は、9時過ぎ頃からならアンコールに間に合うはずです。
さあみんなで
Clap your hands!