イタリア発ドラマ「DOC 」がすごい
もし、あなたが原因不明の病気で入院したとしたら、どんなドクターに診てほしいと思うでしょうか。
どんなに名医でもこんなことを患者に向かって言い放つ医師はちょっとねぇ。
そう思う人も多いことでしょう。
最近「ドラマを15分以上観ると眠くなる病」の私が、60分まんじりともせずに見続けたドラマがあります。
NHKの日曜夜11時は、数々の名作海外ドラマを放映してきた枠です。
前作の「アストリッドとラファエル」もとても面白いフランスのドラマでした。
今期は10月9日からイタリアの医療ドラマ「DOC あすへのカルテ」が始まりました。
医療ドラマかぁ。
日本の医療ドラマはたくさんありすぎてよくわからないし、海外のは「ER 緊急救命室」が名作すぎて忘れられないし。イタリアのドラマって面白いのかしら?
などと思った私は、土下座してお詫びせねばなりません。
面白すぎる。
2020年にイタリアでシーズン1が放映され、驚異的大ヒットになったというのも頷けます。
ミラノの病院を舞台に、銃撃による負傷のため12年の記憶を失った内科医が主人公のこのドラマ。
イタリアのドラマを観たのはおそらく初めてですが、キャストがとにかく濃ゆい。さすがイタリアです。
では、登場人物の紹介を。
最近noteで絵を描かれる画伯が多いので、私も下手ながら描いてみました。
【アンドレア・ファンティ】
主人公。
教授にして内科医長。
辣腕なれど患者を番号で呼ぶ冷徹な医師。
記憶を失ってからは、幸せな家庭生活を送っていた頃の優しい医師に戻りました。
【アニェーゼ・ティベリ】
アンドレアの元妻にして病院長。
アニェーゼと幸せに暮らしていた頃の記憶しかないアンドレアは、なぜ自分たちが離婚したのか理解できません。そんな彼にとまどうアニェーゼにも辛い記憶がありました。
【ジュリア・ジョルダーノ】
アンドレアの部下にして今カノの女医。
彼女とラブラブだったことをすっかり忘れてしまったアンドレアに自己紹介せねばならないジュリアが切ない。
少しはイメージが湧きましたでしょうか。
アンドレアの失った記憶が戻るのか。その12年に何があったのか。
そして、記憶を失うきっかけとなった銃撃事件の真相は。不審な動きをする同僚医師は何を企んでいるのか。
12年前と現在を行ったり来たりしながら、バラバラになったピースがひとつずつ埋められていきます。
それと並行して毎話描かれる医学的見地に基づいた症例。患者と家族、患者と医療従事者とのエピソード。60分があっという間です。
最初の頃はキャストの濃さになかなか慣れませでした。男性はヒゲ率高いし女性は化粧濃いし、
誰が誰だかわかんねーよ。
状態でした。
しかし、人間とは慣れるものですね。
3話も観るうちに、ちょっと醤油顔の研修医などは
キャラ薄いわ!ヒゲ生やしてこい!
などと思ってしまうほどです。
さて、このドラマも今夜で第8話。
観ていない方にはぜひ追いついて欲しいのですが、ネト◯リでもアマ◯ラでも配信していません。NHKが青田買いしたのでしょうか。
唯一YouTubeで初回だけ無料配信されています。(字幕なので怒涛の巻き舌イタリア語が新鮮です)
私はこの1話を観て、これはすごいドラマだと感じました。
その予感のはるか上をいく面白さだと、今は思います。
さあ、あなたもDOCの世界へ!