オタクの定義
前回まで「7つの黄金郷」やイギリスのことを書いていたので、私の魂はまだ中世ヨーロッパから戻ってこない。
今日も金髪をなびかせ、白馬に乗ってイングランドの荒野を駆け巡っている。
ちょっとセリフを確認しよう、と思って文庫を手に取ったが最後、そのままの姿勢で読みふけって1時間くらいあっという間にたってしまう。
この数日間で「7つの黄金郷」をいったい何度読み返したことか。
「ガラスの仮面」にいたってはもっと顕著だ。
noteを始めてから私がこの漫画を読むのに費やした時間は、もはや想像したくもない。
この時間をほかの有意義なことに使っていれば、私はきっと何がしかを達成できたのではないか。そんな気すらする。
もちろんどちらの漫画も今まで読んで読んで読み尽くしている。
それでもまた読んでしまう。これを中毒というのだろうか。
好きなことを広く浅く楽しむ人がいる。
広く深く追求する人もいる。
私はおそらく、狭く深く突き詰めるタイプだ。
【オタク】
自分の好きな事柄や興味のある分野に傾倒する人の俗称。
「ピクシブ百科事典」より
オタクの定義はものによって多少の差があるが、上記だとしたら私は間違いなくオタクだ。
そしてヒト科○○属という分類に当てはめるとしたら、「オタク科狭深属」とでもいうべきか。
漫画に限らず、ハマったものは映画にしろドラマにしろ小説にしろ、何度もみる傾向にある。
比較的最近では「ボヘミアン・ラプソディ」。
映画館で観て、Blu-rayを買って何度も観て、CDも買って毎日聴いて、TVで放映されてもさらに観る。Blu-rayを持っているのに。
その時間を使って他の映画やドラマや漫画をみたら新しい出会いがあるはずなのだが、何かにハマっている間は他のものに関心が移らない。
まるで、舞台を降りても役が体から抜けない北島マヤのように。
あ、あんな天才と一緒にしては申し訳ないか。
特にセリフにこだわるクセのある私は、一度みて感動した作品は必ずもう一度確認したくなる。
一度みただけでは見逃した伏線や聞き逃したセリフがあるかもしれない。そんなことは許されない。復習は、大事。
これからも私は、読み尽くした漫画や観たおした映画やドラマをねちねちと反芻するのだろう。
そのスキマをぬって、また新たなハマる何かを見つけるのだろう。
一分の諦めと期待をもって。