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Live for love 〜 朝ドラ感想文

かっこいい女性が好きだ。

かっこいい男性ももちろん大好きなのだが、それ以上に凛とした女性に憧れることがある。

今週、朝ドラ『らんまん』が盛り上がった。

ヒロインでありながらオタク設定の寿恵子が、実業家高藤たかとうからの申し出を受け入れるかどうかの瀬戸際だった。受け入れるはずはないとわかっていながらハラハラした。

うら若き寿恵子を妾にと望む高藤はすっかり悪者枠となり、ネット上ではヤバ藤と呼ばれることとなる。
それでもどこか憎めないところがあるのは、演じる伊礼彼方さんの美貌と演技力がなせる技であろうか。

そのヤバ藤がダンス教師として寿恵子に紹介したのが、クララというアメリカ人女性だ。

このクララ先生が、かっこいい。
まるで宝塚のトップ男役が間違ってドレスを着て出てきてしまったかのような人だ(伝わるだろうか)。
言葉が通じなくても、クララと寿恵子はダンスのレッスンを通じて心を通わせていく。

寿恵子に想い人がいることに気付いたクララは、そっと背中をおす。

これが最後のレッスンよ。
生きなさい、愛のために。


クララ自身は愛する夫を亡くし、その遺志を継ぐために来日した女性である。
そんな彼女の言葉は、観ている私たちの心にも小さな灯りをともしてくれたようだ。


そして6月16日の回も、かっこいい女性のかっこいいシーンがあった。

高藤の妻、弥江さんだ。

今までほんの少ししかセリフがなかったものの、夫に対する冷めた思いがその目の演技で伝わってきていたキャラである。

その弥江さんが、キレた。

そして彼女は「どうぞお好きなだけお仲間と踊ってらしたら?」と言い捨て、日本人や外国人の女性たちを引き連れて出ていくのだ。

それまでは、忸怩たる思いをかかえながらも従順な妻を演じていたであろう弥江。
そんな彼女が寿恵子やクララの言動を見て、その奥に秘めていた熱い思いを解放したのだろうか。溜飲が下がるシーンだった。

このドラマは、来週からまた新しい章に入るようだ。
クララやヤバ藤はもう見られないのだろうか。少し寂しい。

全ての人が、愛のために生きられますように…。

(私もな)



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