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イギリスが私を呼んでいる②
高校時代、一番好きだった教科は日本史と世界史でした。
ロマンとドラマが感じられる唯一の科目でした。
日本史は小説と大河ドラマが、世界史は漫画が副教材でした。
「ベルサイユのばら」「エロイカより愛をこめて」を読まなかったら、フランス革命も東西冷戦も理解できなかったかもしれません。
そして中世ヨーロッパへの興味をかきたたせてくれたのが、この「7つの黄金郷」でした。
この漫画に触発されてロンドン塔のことを調べたとき、その残虐な役割に慄然としたのを覚えています。
エリザベス1世の実母のアン・ブーリン。
夫のヘンリー8世に濡れ衣を着せられロンドン塔に幽閉されたあげく、断首されます。
そりゃ幽霊になって首を抱えて出たくもなるでしょう。
ロンドン塔は幽閉や拷問や処刑の舞台となり、王室の血塗られた歴史の象徴となっています。
エルドにも、2回ほど拷問シーンが登場します。
1度目は、スコットランドに単身乗り込んだアーサーがエジンバラ城で拷問されます。
ムチ打ちのあと、絶飲食のうえ眠らせない、という拷問でした。
もっとも残酷な拷問という設定でしたが、そこは少女漫画、血みどろになる拷問は描けなかったでしょうね。
我らがアーサーは耐え抜きます。
こんなことくらいで音をあげはしない…
もっと飢えたことがある
もっと打ちすえられたことがある
愛も誉もズタズタにされたことがある
それにくらべれば…
こんなことは苦しみのうちに入らない
(アーサー モノローグ: 文庫版第4巻)
2度目の拷問は、そのアーサーがオリビエに対してやったものでした。
ロレンツォの秘密を知ってしまったオリビエを、レッドフォード侯爵の命により拷問してしゃべらせようとします。
ロレンツォを慮って口を割らないオリビエ。
この人は必要ならばわたしのために死ぬこともでき
必要ならばこうしてわたしを拷問にかけることもできるんだ
(オリビエ モノローグ: 文庫版第5巻)
そんなオリビエを見て、アーサーが耐えられるわけもありません。
レッドフォード侯爵の命にそむきます。
あなたは娘を拷問せよとおっしゃった
お立場はわかる
しかしこれがわたしの限界!
口を割らせる技術はあるが
恋にあらがう力はない
(アーサー モノローグ: 文庫版第5巻)
オリビエへの拷問は、これも血を見るものではなく関節をシメるというソフト?なものでした。でもかなり痛そうでした…。
私が拷問されたら、あることないこと秒で吐きそうです。
私を呼ぶのはやはりアーサー・ローレンスですね♡
③に続きます。