いとあはれな秋【秋の写真を撮ってみた-9】
うちの犬のこんな姿が観察されるようになると、秋の訪れを感じます。
夏のあいだは窓の近くに寄りつかなかった犬が、最近は窓辺で日光浴をすることが多くなりました。
レースのカーテンの向こうに透けて見える高貴なお姿。
まるで「源氏物語」に出てくるところの御簾の透影のようではござりませぬか？
おお、我が光る君よ。いとあはれなり。
一説には、「源氏物語」はあはれの文学、「枕草子」はをかしの文学、と言われているそうです。
あはれ ：しみじみとした趣。しみじみとわき上がってくる気持ち。
をかし：興味深い。心が引かれる。おもしろい。
今風に言うと、あはれの方がエモい、と言うことでしょうか。
おお、光る君のなんとエモいことよ。
そう言えば再来年の大河ドラマは、源氏物語の作者である紫式部が主人公だそうですね。
タイトルは「光る君へ」。
平安時代の、それも文学を主題に描かれる大河ドラマは、初めてではないでしょうか。
紫式部を演じるのは吉高由里子さん。
清少納言は出てくるのでしょうか？ 出ますよね？ どなたが演じるのでしょうか。
エモいドラマとなりそうで、今からとても楽しみです。