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「ガラスの仮面」名場面集

先週でnoteを始めて2ヶ月がたちましたが、どうやら今回でちょうど50記事となるようです。

毒にも薬にもならず、箸にも棒にもかからないことばかり書いていますが、少しずつ記事を重ねていければいいなと思います。

前回の記事で書いたこの雑誌↓

70〜80年代に青春時代を送った女性たちの当時のトレンドをとりあげています。
邦楽、洋楽、ドラマ、映画、アニメ、ファッション、etc…。

その中のマンガ部門で、唯一 "名場面集" が組まれているのが「ガラスの仮面」です。
わずか4ページですが、なかなか濃い中身です。

その名場面のトップを飾っているのは、
"これが衝撃のマヤ&真澄のラブシーン!"
とキャプションがついた、あの場面。

アストリア号での抱擁シーンです。

うーむ、これか。
これしかないのか、やはり。
確かにある意味、衝撃だったもんな。

この雑誌の読者はガラスの仮面ファン以外の人の方がはるかに多いはずです。
そんな人たちがこのカットを見て、
「え?このマンガ何十年も連載してるんでしょ? それでこれが最大のラブシーンなの?」
などと思ったりはしないだろうか。
がっかりはしないだろうか。

たとえば、私の推しの某グループ。
ファンばかりが5万人も集うドームでのライブでは、少しばかり音程が狂っても踊りが合わなくても、ファンは暖かい目で見守ります。むしろ喜びます。
だってかっこいい姿も山ほど見てるから。
3時間も歌って踊って疲れきっていても私たちに笑顔で手を振ってくれるのを知っているから。

でも、舞台が紅白歌合戦なら違います。
日本の芸能界を代表する歌手たちの大舞台。
それぞれのファンの目が光っています。
その大トリでは、バシッとキメてほしい。
ファン以外の人も魅了してほしい。

私の推しのかっこいいところを見て!
それがヲタの気持ちなのです。

真澄さんのヘタレ度ましましのアストリア号エピソード。
それがうっかり伝わっていなければよいのですが。

その次のページは、社務所でのキスシーンが載っています。

これもなぁ…。
キスシーンというには軽すぎる。
なんせマヤは爆睡してるもんな。

いえ、わかっています。
稀代のストーリーテラーの美内すずえさんですから。
「カーミラの肖像」で、本番のために稽古中力を抑えていた亜弓さんのように、きっと然るべき時のためにあえて描いていないだけだと。

でも、連載が中断したままだと、これが全てになってしまう。
当の真澄さんもこう言っています。

そのままでいい。
訂正しなければそれが事実になる。
(真澄 to 聖 : 文庫版第27巻)

うえーん(泣)

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