アメリカン・プレジデント①
中世イングランドをさまよっていた私の魂は、一度は令和の日本に戻ってきたものの、再び遠いところに飛んで行ってしまった。
アメリカ、ワシントンD.C.にある世界一有名な住所。
ペンシルベニア通り1600番地。
日本でいうと千代田区千代田1番1号。
そう、ホワイトハウスである。
先日の記事で「ボヘミアン・ラプソディ」に触れてしまったため、そこから芋づる式にある映画を思い出してしまったのだ。
過去、私が最もどハマりして再生回数トップを記録した映画。
今までに観た回数は、正直数えられない。
この数日でまた字幕版と吹き替え版をそれぞれ2回観てしまった。
1995年公開の
アメリカン・プレジデント。
決して有名ではないし、評価も悪くはないが飛び抜けて良くもなし、といった映画だ。
「ウォール街」で好きになったマイケル・ダグラス。ダークな役が多い彼がちょっと軽めの映画に出たと知ってレンタルして以降、20年たった今も私をとらえて離さない。
アメリカ大統領と敏腕ロビイストとの、ハーレクインも真っ青なハイクラスラブロマンスである。
ありえない話だ。
でも、妙にハマってしまったのである。
当時のクリントン政権が全面協力したおかげか、細部までリアリティのあるホワイトハウス内の描写に大統領の動き。周りのスタッフの動き。観ていてとても興味深い。
脇をしめる俳優陣も豪華だ。
マーティン・シーン as 大統領補佐官
マイケル・J・フォックス as 主席国政顧問
リチャード・ドレイファス as 野党対立候補
マイケル・J・フォックスも大好きな役者さんだ。
この映画は、彼が難病に侵されていることを公表する3年前のものだ。この時も病と闘っていたのだろうか…。まだとても若々しい。補佐官に止められながらも大統領に堂々と意見するシーンが印象的だ。
初めて観た時は主役ふたりの恋愛模様にドキドキしたものだが、今あらためて観ると、一番感動するのはラスト近くの大統領のスピーチだ。
対立候補の汚いバッシングに一切反応してこなかった大統領が、ついに口を開いた場面。
この記事のトップ画像の英語は、このスピーチの最後の部分である。
これは、対立候補の決めゼリフである「私の名はボブ・ラムソン。大統領になる男だ!」に呼応したものだ。
シェファード大統領は、このセリフを
I am the President.
と、I am を強調してしゃべっている。
大統領はてめぇじゃなくておれだよ!って感じで、萌える。
マイケル・ダグラスも自身のインスタにこのシーンを載せている。きっとお気に入りなんだな。
マニアックすぎて誰もついてこないかもしれませんが、②に続きます。