【詩】 Butterfly
ひらひらと華やかに
舞い落ちるつばさ
儚さを嘆くように
沈みゆくこころ
ひとはみな
泣きながら生まれてきた
こんなにもくるおくて
こんなにもうつくしい
この世界に絶望して、
泣きながら生まれてきた
大人になるにつれ
視えなくなって
消えていくけど
その背にはつばさがある
弱々しくて頼りないつばさがある
思うように飛べなくて
渡り切ることすらできない
つねに手の届かないまぶしいものに
すがりつきながら飛ぶ
くるくると鮮やかに
舞い落ちるいのち
儚さを愛して
ふるえるこころ
届かないほどに渇望し
泣きながら生まれてきた
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