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17歳。最年少で司法試験に合格

2024年11月。
最年少17歳で、司法試験に高校2年生が合格している。

司法試験とは、裁判官、検察官又は弁護士など、法曹になろうとする者に、必要な学識・応用能力を備えているかどうかを判定するための国家試験であり、法科大学院課程の修了者(2023年より所定単位を取得した修了見込み者を含む)もしくは司法試験予備試験の合格者を対象に行われる

司法試験予備試験は、法科大学院を経由しない者にも法曹資格を取得する途を開くために設けられるもので、これに合格した者も、法科大学院修了者と同等の資格で司法試験を受験することができる。

法律系資格の最高峰である。

予備試験合格者は合格率4%前後の難関試験を突破しているため、予備試験に合格することができれば、司法試験に合格する可能性はかなり高くなると言える。

また、予備試験は受験回数や年齢等にも制限がない為、自分が納得いくまでチャレンジすることができる。

この17歳の高校2年生は、2023年、高校1年生で司法試験に挑むための「予備試験」に合格し、今年2024年、本試験に合格した。

インタビューによると、司法試験に挑戦した理由は、子供の頃から抱いていた夢ではない。

中学校に入学した以降は、周囲の「すごさ」に圧倒されたという。

「中高一貫校の筑波大学附属駒場中学校に入学したのですが、中学受験が終わった後、将来何になりたいか、明確な目標がなくダラダラしていた期間がけっこう長かったんです。
その間も学校の友人たちはすごく頑張っていて。
例えば、化学で賞を総ナメにしていたり、プログラミングの分野で世界的に活躍していたり、すごい友人たちが近くにいて、彼らは自分たちのスキルを突き詰めて、多くの実績を上げていました。
僕は何も夢中になれるものがなく、将来何をやりたいんだろうって、中学校3年生になり思い悩むようになりました。」

そんな15歳の時、公民の授業で司法に興味をもち、クリスマスプレゼントに「六法全書」がほしいと親に頼んだらしい。

それから2年間、毎日5〜6時間。
試験前は1日15時間。
猛勉強し、合格を果たしている。

大半の中学3年生は、クリスマスプレゼントに「六法全書」がほしいなどとは言わない。

大抵は、新しいスマホかゲームがほしいと希望するだろう。

進学高校の高度な授業を受けながら、それと並行して司法試験の試験勉強も行う。
誰でもできることではない。

国立大学の受験でさえ、共通テストの教科分の勉強をするのを嫌がり、学校推薦やAO入試に逃げる高校生が多いというのに。

親からやりなさいなどと強制、コントロールされることなく、自分から決めて進んで行った司法試験の試験勉強。

この少年のご両親は、弁護士や司法関係の仕事にはついていないという。

そうは言っても、そこまで育てた親御さんの賢さ。
子どもを信じ、やりたいと相談してきたことをサポートする親の力もまた大きかったと思う。

これもひとつの才能なのだろう。

司法試験の小論文では、漫画とアニメは日本が誇る文化である。
その文化を守るため「著作権」や「特許」など、法的に保護する必要性について述べたらしい。

日本では学問を極める若者を、ガリ勉、真面目と呼び、さげすむ風習がある。

スポーツに打ち込む若者は素晴らしいと賞賛し、学問に打ち込む若者と差別化するのはなぜなのか。

10代は一番、頭が柔らかい時期であり、知力、体力ともに優れた伸びを見せる黄金期である。

その時期に、スマホとゲームに1日数時間以上、休日は10時間以上費やす中学生、高校生、大学生は、本当にもったいないと思う。

そして、わずか15歳の少年に、司法試験を受けたいと決意させるほどの興味をもたせた、中学校、公民の先生の授業。

自分も受けてみたいと思った。


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