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一人暮らしで台風に遭うと〜雨漏り狂想曲〜 前編
8月30日の深夜2時。
皿洗いをしていると突然インターホンが鳴った。
こんな時間になんだろう。怖い。
一人暮らしなのでもちろん出なかった。
怯えながら部屋に戻ると、その異変に気づく。
窓辺の床が濡れてる!
サッシから雨漏りしてる!
これはパニック!いったいどうしたら?!
とりあえず母に電話して状況を説明し相談した。
バケツも新聞もないなら
家にあるタオルやいらない洋服とかで
水を吸って排水した方がいい。
そんな指示を母から受けていると、
「すみませ〜ん」という声が聞こえた。
え?と思い電話を中断して返事をすると、
お隣さんだった。
聞くとお隣さんも同じように雨漏りしていた。
さっきのインターホンもお隣さんで、
こっちの状況はどうか尋ねに来たらしい。
お互いの状況を説明して
どうしようと困っているお隣さんに、
母から受けた指示をそのまま教えて
お互い耐え抜きましょうと励ました。
それからは黙々と排水作業。
ボタボタと降ってくる雨水をバスタオルや
使ってないシーツで受け止めて、
水を吸えなくなったら絞ってまた別の物を。
うちにある布製品がどんどん犠牲になるが
一向に弱まる気配がない。
何か他に良い方法はないかと考えて、
たまたま目に付いたクリアファイルで閃く。
これをタオルで傾斜をつけて
雨漏りしてる真下に置けば
滑り台よろしく雨水が室外に流れるのでは?
![](https://assets.st-note.com/img/1725110441390-xRuvhJiAEd.jpg?width=1200)
こうして即席の排水機関を作った。
まあ雨水がクリアファイルに当たる時の
飛び撥ねで周りがそれなりに濡れるので
床を拭く作業はしなきゃだったけど。
あと雨漏りは3箇所あったので
残りはボウルと牛乳パックで凌いだ。
最初からそうしておけよという感じだが、
頭が働かなくてクリアファイルの後に気づいた。
そんなこんなで夜も明けて午前7時。
雨漏りもだいぶ弱まり、体力も限界だったので
仮眠することに。
対策もしたし大丈夫だろうと思っていた。
だが、ふと目が覚めた午前9時半。
雨漏りの箇所を見ると、水が床に広がっていて
私が寝ていたマットレスまで続いていた。
触るとやはり濡れてしまっている。
やってしまった!
もっと対策しておけば!
もっとマットレスを窓から離していれば!
そもそもひとり暮らしを始める時に
ケチらずベッドフレームを買っておけば!
そんな後悔が過ぎるがもう遅い。
床の水を拭いて、マットレスもめくって
扇風機の風を当てる。
対処はしたがマットレスを濡らしたことで
けっこう精神的にダメージを喰らい、
誰かに助けてほしくて
お世話になってる保健師さんに電話した。
話をしたら保健師さんがすぐ来てくれることに。
しかもブルーシートや新聞紙、
雑巾やバスタオルまで持ってきてくれ、
足が濡れるのも構わず一緒にブルーシートを
敷いてくれた。
本当に有り難かった。
こういう緊急事態の時こそ
人の優しさが身に染みるね。
そうして保健師さんが帰ったあと、
入れ替わりのようにまたインターフォンが鳴る。
んだけど、既に1200文字。
長文を書くのが苦手なので今日はここまで。
続きはまた後日で。
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