見出し画像

鬱と付き合っている話

この話を書くべきかどうかはとても迷いました。

僕は朝、何の理由もなく途方にくれたり落ち込む事があります。

所謂「鬱」というやつです。

画像3

この事はごく一部の人にしか伝えていませんでした。
書くべきか(他者に知ってもらうべきか)迷ったのには2つの理由があります。

1つ目は、「経営者たる者強くあらねばならない」という圧をうっすらと感じていて、自身のウィークポイントを晒すような事にならないかと躊躇したからです。また、偏見の目に晒されないだろうかという不安もありました。

2つ目は、自分以外の、鬱と付き合っている方々の迷惑にならないだろうか?という心配でした。鬱にも様々な程度があります。僕は上下するメンタル波の中で、外注スタッフさんや従業員に頼りながらここまでやってくる事が出来ました。自分だけではコントロールできていないでしょう。
つまり、僕は環境面で恵まれています。立場上、逃げ出す事は出来ませんが、誰かに追い詰められることもありませんから。

一口に鬱と言っても、症状は様々です。さらに、その背景・環境も様々です。

だから、僕がどうにかやっていけているという事を、他の鬱を抱えている人に投影して欲しくないと思っています。「あいつは鬱だけど頑張ってるぞ」という発破は当事者にとっては最悪です。皆さんそれぞれ自分のバイオリズムの中でやりくりするしかないんです。100人いれば、きっと100通りの苦しみがあると思います。


躊躇しながらもこの事を書こうと思ったのは、身近なあるデザイナーが鬱に悩んでいた事を知り、鬱について話し合った事で、お互い気持ちが楽になったからです。

画像3

誰かを救うんだ!という気持ちで書いているわけでは全くなく、この公表は僕自身へのセラピーだと考えています。あくまで僕の場合ですが、鬱と付き合っている期間も長く、現れては消えてを繰り返しています。色々と対策はしていますが、ある種のパーソナリティーの一部のように感じることがあります。

別に気を遣えというわけではありません...笑 ああ、そういう人もいるのね。そういう人なんだね。と知ってもらえる事が心の緩衝材になるなと。気心の知れた人に打ち明けるとホッとするんですよね。(またそれが良いか悪いかは別問題になりそうですが...)

SNSでフォロワーさんが増えたり、メディアにちょっと露出したりする事によるハロー効果で、僕の事を実数値以上に高く評価していただいているケースもあり、自身の評価と乖離している事が気になる時があります。

「独立して従業員雇って、SNSでなんか楽しそうにして、順風満帆でしょ?」

とんでもないです。

歯を食いしばって事務所に行く事もあれば、自分を無価値だとしか思えない日が続く事もあります。

「駄目だ〜!(メンタルが!)」と外部スタッフさんにお願いする時は、相手の価格に合わせていますので、赤字になる事もあります。

なので、なんとかボチボチとやっています。というのが実態です。

あまり未来の事を考えると、また陰鬱になってしまうので(勿論従業員を食べさせていかないといけないので、経営面では色々考えていますが)、「さっき食べたアレ美味しかったなぁ」とか「昨日のYoutube笑ったなぁ」とか日々考えて生きています。

お医者さんから僕へのアドバイスは、「元気になったタイミングで挽回しようとしない事」です。いつか必ずまた落ちる、その時に、高い場所にいればいるほど落ちた時のダメージが大きくなるからです。昔はこれをよくやってしまっていて、自分で苦しみを増やしていました。そういう時は陽気・攻撃的にもなるので、過去のツイートにも反映されているかもしれません。

起業した時は、めちゃくちゃ稼いだるで!とそれはもう息巻いていました(笑) 

でも、今なら分かるんです。僕には(僕の力では)難しいんですよね。だけど、自分をよく知れて、自分と向き合える時間も増えて、気持ちは豊かになったような気がしています。

画像3

今は、自分のバイオリズムの起伏を抑えて、心を鏡のように...が目標です。実際にはなかなかそうはいきませんが...(笑)

案の定まとまりませんでしたが、今の僕はこんな感じです。これからも面倒な鬱と付き合っていくと思うと、文字通り憂鬱ですが、それでも仕事は楽しいと思える時があるし、ご飯が美味しいと思える時があるし、そういう光を頼りに前に進んでいきたいと思います。


P.S.
僕はお薬の事や何かハウツーを伝えるつもりはありません。合う合わない、使う使わない、あれが良い悪い...それは本当に人それぞれで、場合によっては悪くなってしまう事もあるからです。お医者さんに相談をしましょう。



いいなと思ったら応援しよう!

トミナガハルキ
いただいたサポートで、より一層執筆に励みたいと思います...!