最近の読書事情
久しぶりに実家近くの図書館に行き、何冊か借りた。
入館前にカードを読み取って入館した日付・時間を記録され、体温を図られ、しばらく行かないうちにけっこうちゃんとしていた。
もしあの時間同じ空間にいた人に感染者が出たり自分が感染したら、私もこの記録を元に行動追跡されたりするんだろうなー。仮出所気分(?)
最近は何でだか読書欲が異様に高まっていて、その割には、ゾワッとグサッとギュンと来てしまうようなものに巡り会えていなくて欲求不満を抱えていた。
昔のようなズドーンとくるような気持ちになりづらいし、出会いづらい。これはトシかな。(ゾワとかギュンとかズドーンとかさっきから何なんでしょうね。すいません。)
何冊かのうち、益田ミリさんの本も借りた。
新しいハードカバーの本にはたいてい、内容を説明した文やコピー文がレイアウトされた帯があると思うのだけど、貸出する本は取り外されているこの帯を、この図書館では親切に?内側に貼り付けてくれている。
「すーちゃん」シリーズで好きだった益田ミリさん、小説も書いてるんだーと思って借りたのだけど、
これ・・・。
「もしおもしろかったら感想を書きたくなるのだろうし、そしたら内容を説明した文を書くことになると思うし、うわーこれ・・・。“一度でいいから熱い夜が欲しい”と思ってる女、と思われたらどうしよう」
という被害妄想を抱えながら借りた。誰もそこまで関心を持たない。
実際内容はそういう熱情にうかされる系ものでは全然なかったし、もっとカラッとしていた。でもその中に毒のようなものを感じた。
益田ミリさんの「すーちゃん」や「僕の姉ちゃん」シリーズ独特の、気持ちと気持ちの間に実はあるような小さな気持ちや空気的なものがしっかりと書かれていておもしろかった。
この本には様々な女性が出てくる。
様々な立場や性格の観点からそれぞれがそれぞれの周りのことを語る。
ここまで生活や環境や性格、生い立ち、見た目、考え方、行動の違う女性達を書き分けられる益田ミリさんすごくないか?と思った。
私は読書や映画の感想はだいたい、ここでこう思ったとかこう感じたとか、その話から受けた感覚のようなものを頼りない語彙力で書き留めていることが多いけど、この本に関しては、この様々な女性達を書き分けられている感じがすごいと思った。
そういうわけで最近は、こうして借りてみたり、過去に買って読んで手元にある本を読み返したりしていた。
読み返すものに関しては、いくつか同時進行で読み返したりしていた。
感想や思ったことを書きたい時はいつも、気持ちの中に侵入してきた感覚に言葉が追いついていなくてモヤモヤする。
自分の率直な思いや気持ちを文にできている人がnoteには多いと思うので、いつも、すごいなーと思いながら眺めている。
と同時に、こういうことは自分の言葉と感性で語ればいいんだよなとも思う。
誰かから見たら違ったことでも、間違っているかもしれないことでも、自分の思ったことを自分の言葉で語ることに間違いはないのだよなと思う。
画像の読み返した本の感想もこれから書いていければいいなーと思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?