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推しを現地で観れる喜びを噛みしめて(2021.05.29 セ・パ交流戦in札幌ドーム)

みなさま、5月はどのように過ごされましたでしょうか。

私はと言いますと元々石川に遠征しようと思っていたらいろいろ残念な案件が重なり断念。
ずっと仕事に専念していて楽しみもほとんどなく過ごしておりましたが、そのスッカスカになったスケジュールを埋めてくれるかのように友達がお声をかけてくれました…感謝…!

ということで、今季3回目の札幌ドーム観戦(前回までの2回はカメラ持参せずにまったり観戦)となりました。

北海道日本ハムファイターズvs中日ドラゴンズ


5月29日は札幌ドームでファイターズ(パ6位)とドラゴンズ(セ4位)の対戦がありました。

その前日、28日は今季ドラフト1位で入団し、ルーキーながらエース格の位置となっている伊藤大海選手が念願の本拠地初勝利をおさめました。中日はエース大野雄大選手が乱調。
ファイターズとしてはこの勢いを落とさぬよう、ドラゴンズとしては悪い流れを断ち切れるよう、次の試合にのぞんでいたかと思います。

かつての本拠地に凱旋登板

6回裏、2対4と中日がリードしている場面、中日の投手は二番手の橋本侑樹選手
2アウトまで追い込みはしたが、その後四球とヒットで1・3塁の場面となり無念の降板。

ここで次に呼ばれた投手は相当なプレッシャーがのしかかります。一発打たれれば逆転の場面ですから…。
ですが中日には、この数年火消し役として登板する投手がいるのです。
中日サイドのベンチから現れたのは背番号14の小柄な投手。彼の姿が見えた瞬間、暖かい拍手がわき起こりました。
そして、私の目もウルッときたのです。

『ピッチャー、橋本に代わりまして、谷元』

元ファイターズの谷元圭介選手がマウンドに上がりました。
私はいわゆる「推し選手」のひとりとして彼を挙げているのですが、いかんせんここ数年はルートインBCリーグなど独立リーグの話題ばかり追っていたので、最近フォローした人は私が谷元選手を応援しているということを知らないはず…。
応援し始めたのは2015年あたりでしょうか、本当になんとなく応援していたけれど、中継ぎ投手の厳しさと辛さを知るようになってから、ガッチガチに応援するようになっていました。

Photo by @asm1814_38

マウンドに入るときは必ず一礼。
中日に移籍してからは初となる札幌ドームのマウンドの感触を改めて確かめ、ボールを投げる。
ユニフォームは変わってしまったけれど、札幌ドームのマウンドに立つ姿はしっくりときていて、感慨深くなって私は涙がぶわぁっと出てしまいました。
移籍してからは(その頃からBCリーグを見始めた関係もあり)現地で見る機会がなかったのですが…まさか札幌で観ることができるとは…。

変わらぬルーティーン、変わらぬピッチングフォーム

Photo by @asm1814_38

ちょっとマニアックかもしれませんが(でもたぶんファンからしたらあるあるだと信じてる…!)、彼がロジンを触ったあとにコンっと右足を軽く蹴り上げるこのルーティーンがとっっっっても大好きなんです。
この今も変わらぬルーティーンを見れたのが嬉しくて涙でファインダーが見えなくなる事態。ピントは合わなくてもいいやってほぼ気合いで撮っていた気がします。

なぜ好きなのか、特に大きな理由とかはないのですけどね。
可愛いからってのもありますけど、こういう何気ない動作は谷元選手に限らず見つけるとつい注目してしまいがちです。

Photo by @asm1814_38

ちなみにこちらが2017年6月23日の写真。通算100ホールドを記録した試合ですね。
この頃ももちろんやっていました。登板を見る機会があるたびに撮ってましたね。

Photo by @asm1814_38

ファイターズは代打に王柏融選手。そのひと振りで試合を振り出しに戻す同点のツーベースヒットを放ちましたが、谷元選手は至って冷静でした。
次の打者、こちらもルーキーながら最近の試合はセンターでスタメンとなっている五十幡亮汰選手の打席はライトフライにし逆転は阻止。
淡々とマウンドをあとにしました。

Photo by @asm1814_38

ちなみにこちらが2017年の谷元選手。
写真を見てお分かりかと思いますが、本当にルーティーンもフォームも変わりなくて、それに加えて札幌ドームでの登板ですから、胸がグッと締められましたよね。

「変わること」も成長のために必要だけど、場面によっては「変わらないこと」だって必要。
自分のスタイルを未だ崩すことなく冷静に立ち振る舞う谷元選手の姿を見れて、ホッと安心した気がします。

中継ぎ投手という難しい立ち位置

決して目立てる立ち位置ではありません。いつの間にか投げてて、いつの間にか抑えている。
抑えれば拍手喝采だけど、打たれれば何をやっているんだと罵声を浴びせられる。中継ぎ、しかも火消し役は本当に辛く苦しい場所だと思います。
谷元選手に関しては、かつては先発をやっていた時期もありましたが、チーム事情に合わせてロングリリーフやクローザーと、さまざまなシチュエーションで投げたときの経験と知識を後輩投手たちに見せているかのように、中日で「火消し」の立場を全うしているなと感じています。

ファイターズの左のリリーフエース宮西尚生選手もですけど、投手…特に中継ぎは打たれても動じない強靭なメンタルとある程度の開き直りがなければここまで長くやれないよなと改めて感じます。
ある意味、身勝手なくらいがちょうど良いのかもしれませんね。

Photo by @asm1814_38

自分が中継ぎ投手というポジションが大好きになったのは紛れもなく谷元選手のおかげです。
久々にカメラを持ってのNPBの試合観戦。私自身の「大好き」を改めて感じる良い機会だったと思います。

特に中継ぎ投手というのは試合展開で登板が左右されるのでいつ見れるのかという保証がありません。
加えてこのご時世ですから、頻繁にも試合には行けなくなりました。
今回は友達が誘ってくれたから行けましたが、こんなにも偶然が重なって「大好きな投手を現地で観る」ことができるだなんて思いもしませんでした。
友達には感謝しかありません。

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