aska chida

1981年生まれ。編集者・ライター。新卒で出版社に入社し、ファッション雑誌の編集者に。…

aska chida

1981年生まれ。編集者・ライター。新卒で出版社に入社し、ファッション雑誌の編集者に。現在はフリーランスで、シンガポールを経て都内在住。自由に好きなことを書ける場所がほしくて、noteを始めてみました。https://www.instagram.com/aska_chida

マガジン

  • お砂糖ひとさじの往復書簡

    • 86本

    千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット、お砂糖ひとさじの往復書簡。ほのかに甘くて儚いものやことを形にします。 instagram: @osatouhitosaji

  • 骨格ウェーブの編集者がスタイルアップについて真剣に考えてみた

    ファッション雑誌編集者として、体型別コンテンツやハウツー着こなし企画を長らく担当してきましたが、自分の体型と着こなしには無頓着でした。「骨格ウェーブ」という枠組みで、「標準体型だけどスタイルアップできる」「より自分に似合う服を見つける!」着こなしを分析していきます。

  • No Edit, No Life

    • 21本

    私たちが10数年、出版社での雑誌作りを通して身につけてきた「編集のコツ」をお伝えするマガジンです。「編集する」という頭の筋肉の使い方、スイッチの入れ方をなんとなく感じていただけたら、そして必要なエッセンスを自由に取り入れていただけたら嬉しいです。

  • シンガポール駐妻記

    思いがけず、2019年より夫の赴任でシンガポールに住むことに! 今やアジアの経済の中心地であるシンガポール、どんなところで、どんな文化なのでしょう? 初心者のシンガポールライフを綴っていきます。

  • シンガポールで見つけた色彩

    シンガポールはとてもカラフルな街。 そんな街の色彩を集めてみました。

最近の記事

あなたが「美しい」を感じるもの

私やあなたを表す記号はいろいろある。年齢/性別/民族/既婚or未婚/子供がいるorいないetc. でもそれよりも本質的に自分がどんな人なのかが表れるのは、「どんなものが好きなのか、どんなことが美しいと思うのか」ではないだろうか。 「美しいと感じるもの」って、ただの表面に表れるビジュアルのことだけじゃない。 例えば、“しんと静かな空間“ だったり、“陽だまり“だったり、“意思を感じる言葉“だったり、“バレリーナの指先“だったり、人それぞれに美しいと思うのものはさまざま。そして

    • 骨格ウェーブはおへそを10cm上げてみる!

      ファッション雑誌や書籍で体型別着こなしハウツーを担当してきました 私はもともと女性ファッション雑誌の編集部に新卒で就職。 特にハウツーファッション企画が得意です。もともと長くいたアラサー向けファッション雑誌で体型に合わせたファッションの特集を担当することが多かったのですが、その延長線上で書籍も作らせてもらいました。 なのに、自分の体型の分析には無頓着 しかし自分自身に関しては、特に小柄でもなく痩せ気味の標準体型なので、既成服が着れないなんていうこともなく、「お店で可愛い

      • ZINEを電子書籍にもしてみよう

        前回、印刷して形になったZINEですが、今の時代、紙の本の形だけではもったいない! せっかくですので、電子書籍にもしてみるのはどうでしょうか。 電子書籍なら配送の手間もかからないですし、世界中からアクセスが可能。 私たちはAmazonの電子書籍Kindleを利用していますが、出版社でもなんでもない、インディペンデントな個人制作のZINEを世界中の人が利用する巨大プラットフォーム上で自著を販売することができることに感激しました。 お砂糖ひとさじのZINEはVol.1、Vol

        • 入稿データの作成方法とオンライン印刷への発注の仕方

          前回、校正校閲のやり方を説明しましたが、すべての赤字箇所を修正出来たらいよいよ入稿です。 入稿とは、印刷所へ作成したデータを送って印刷してもらうこと。最近は、オンライン印刷業者がたくさんいるので、これまで自宅やオフィスのプリンター以外で印刷をしたことがなかった方でも、気軽に発注できるようになっていると思います。 ただ、専門用語があったり、データ作成手順をきちんとして入稿しないと印刷がうまく仕上がらなかったり、などの問題もありますので、ここで覚えて頂ければと思います。 デ

        あなたが「美しい」を感じるもの

        マガジン

        • お砂糖ひとさじの往復書簡
          86本
        • 骨格ウェーブの編集者がスタイルアップについて真剣に考えてみた
          1本
        • No Edit, No Life
          21本
        • シンガポール駐妻記
          4本
        • シンガポールで見つけた色彩
          2本
        • My illustration
          4本

        記事

          Canvaでデザインする

          ZINEのビジュアル面=デザイン。ここがうまくできれば、これまでに頑張って作ってきた中身がさらに良く見えるし、中身で言いたいことが視覚的にも伝わるようになると思います。 少し以前までは、ZINEを作るときの最大の難所がデザインだったのではないかと思います。専門ソフトを導入するのはコストも高く、操作を覚えるのも難しいのですが、Canvaがその壁を取っ払ってくれました。手軽におしゃれなデザインが作れる時代になりました。 参考資料を探すこの記事に詳しくまとめていますが、ZINEを

          Canvaでデザインする

          写真を撮る

          雑誌の企画を作る場合でも、ZINEを作る場合でも、クライマックスは写真撮影だと思います。ファッション雑誌の場合、写真撮影の日まではかなり緊張感がありました。うまく撮影できるかで、その企画の良し悪しがほぼ決まってしまうからです。 ファッション雑誌の撮影当日の流れ撮影は朝からスタート 撮影日はだいたい早朝からのスタート。日の出の早い夏だと5時台に集合してヘアメイクを開始するのも当たり前。きれいな自然光の写真が撮りたい場合、午前中の光で撮影します。 編集者は全体の流れをリード

          写真を撮る

          ロケハンをする

          そもそも「ロケハン」って何?今回は「ロケハン」を説明する回ですが、そもそもロケハンとは? ロケハン=ロケーションハンティングの略語で、簡単に言うと撮影場所の下見です。 ZINEを作るときには、大体の場合は既に自分のカメラロールの中にある写真を使ったりすると思いますが、写真がない場合、新しく撮り下ろさないといけないですよね。そういう場合に、下見に行くのがロケハンです。 個人で作るZINEだったら撮影も小規模だと思いますし、撮影当日の成り行き任せでも、まあ良いだろうと思います。

          ロケハンをする

          ムードボードを作る

          前回、全体のラフを決めたことで、ZINEの構成が固まりました。 今回は、ZINEのビジュアル面をどうしていくか、考える作業です。個人的に、私はこの作業は大好きです。「こんな写真のニュアンスにしたい、こんな色を使いたい」など、おしゃれに作るためにアレコレ考えるのはワクワクします。 なぜ、デザインや写真の方向性を決めておくのかZINEは行き当たりばったりで作るのではなく、最初にテーマを考えたり、ラフという設計図を作成したりする必要があることについて、これまでにもお話してきました

          ムードボードを作る

          ラフを書く、ダミー本を作る(by Asuka)

          ここからは、さらにZINEを作る細かいステップに入っていきます。 特に、ページ数と台割を決めるにつながってくる部分になります。 ラフとはどういう意味?「ラフ」は英語の「rough」で、スケッチや下書きという意味があります。 つまり、雑誌のページの大まかな下書きという意味です。 「ページ数と台割を決める」の時にも書きましたが、雑誌作りでも建築物と同じように設計図が必要。台割が一番大きな設計図だとしたら、ラフはもう少し細かい設計図になります。

          ラフを書く、ダミー本を作る(by Asuka)

          ページ数と台割を決める(by ASUKA)

          ページ数と台割を決める(by ASUKA)

          日常に潜むドラマチックさ

          由香、またまたかなり更新を止めていてごめんね!(これからはきちんと定期更新していこう…!) 由香が前回書いてくれた「自分の人生の主役は自分だ」という話、面白かった。そしてそれに気づけず、私も含め多くの人たちが、自分の人生なんてって思いながら生きているんだよね。 iPhoneを使っていると、突然1年前とか3年前の今日の写真をサジェストしてくるじゃない?本当に何気ないただその日に撮った写真なんだけど、急にハッとすることが多くて。 たぶん3年前のそのときの私にとっては本当に大し

          日常に潜むドラマチックさ

          最近、仕事が楽しい理由

          由香が前回、まとめてくれたみたいに3ヶ月で私たちは途方もない距離を進んできちゃったみたいだね。本当に毎日、すごい楽しくて、もっとやりたいことがいっぱいあってワクワクしながら過ごしてる。 私が神様のようにずっと崇めているオザケンが、先日インスタとTwitterで「今夜はブギーバック」についての文章をアップしていたの。 その内容は一部を切り取らないで全部読んでってオザケンも言っているから、由香も興味があったら読んでみてほしいんだけど、その中にブギーバックができた頃のオザケンと

          最近、仕事が楽しい理由

          40歳の私も悪くない

          またしばらく往復書簡を寝かせてしまっていた! 由香が前回書いてくれたことを読み返すと、すごく前のような気がする。由香が前のお仕事で疲れてしまっていて退職して、私が都内に引っ越してきて、久しぶりに自由が丘のTWGで対面で会ったころだね。 TWGで由香と久しぶりにたくさんの話をして、ZINEを出したいねっていう話しをして具体的なことを少し話して。そこから私たちのお砂糖ひとさじはびっくりするくらい加速度を増して進んでる。まだ3カ月しか経ってないなんて信じられないよ。 ZINE

          40歳の私も悪くない

          あれから15年後のトーキョーの私たち

          つい先週までまだ30度近くてノースリーブを着ていたのに、今週に入ったら急に寒くなっちゃった! 秋や冬の感覚を思い出してきたよ。このあとクリスマスに向けて街が華やいでいくのが、私はとても好きなんだった。昨日、銀座に久しぶりに行って、そんなことを考えてた。 昨日はね、宝島社で働いていた時の元同僚たちと久しぶりにお茶をしてきたの(由香も知っている人もいると思う)。彼女たちと一緒に働いていたのは、もう10年近く前なんだけど、結局会うといつも同じテンションで、由香と出会ってからも15

          あれから15年後のトーキョーの私たち

          初心を取り戻すこと

          今までやってきたことを全てどこかに置いて、新しいところへ行ってしまいたいという気持ち、わかる気がする。 私は仕事に関して言えば、「初心を思い出さなきゃ!」って感じかな。 編集者としてものを作るというこの仕事に新卒でありつけたのは、私の人生でものすごくラッキーなことだと思ってるのと、今でも「情報を編集する」「価値のあるものを発信する」「美しいものを見せる」という編集の仕事の軸の部分って大事だと思ってる。 時代が変わって、雑誌が情報の中心じゃなくなった今でもね。場はWebとか、

          初心を取り戻すこと

          コロナ禍のシンガポールで感じたこと

          今日はなんだか文章を書きたい気分で、ほかにやらなくてはいけないこともあるんだけど、書くことにしました。 この1年、あまりにも生活が変わってしまったよね。でもそれが普通になりつつあって、なんだか不思議だけど。人間ってやっぱり環境に適応しちゃうのかな。 由香が書いてくれたこと、私もそんなふうにシフトしているなって思った。 これは、昨年の自分が書いていたこと。 シンガポールでのロックダウンの2ヶ月の経験は自分の人生でもとても大きなことで、今の考え方、行動パターンも、このときと

          コロナ禍のシンガポールで感じたこと