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ムードボードを作る

前回、全体のラフを決めたことで、ZINEの構成が固まりました。
今回は、ZINEのビジュアル面をどうしていくか、考える作業です。個人的に、私はこの作業は大好きです。「こんな写真のニュアンスにしたい、こんな色を使いたい」など、おしゃれに作るためにアレコレ考えるのはワクワクします。

なぜ、デザインや写真の方向性を決めておくのか

ZINEは行き当たりばったりで作るのではなく、最初にテーマを考えたり、ラフという設計図を作成したりする必要があることについて、これまでにもお話してきました。
ビジュアル面でも同様で、作りながら「ここの写真はこれにしよう!」「この見出しの色は赤にしよう」と行き当たりばったりで作っていくと、全体の統一感に欠けたものになってしまいます。
また、ビジュアルというのは何よりも中身を表現したものであるべきだと思います。だからこそ、ZINEのテーマを表現するビジュアルを考えておくと良いのではないでしょうか。

ムードボードって何?


ムードボードとは、ビジュアルの方向性を定めるために作るコラージュのようなもの。雑誌の企画を考えるとき、アパレルブランドの広告ビジュアルを考えるとき、その他いろいろな場面で私たちはムードボードを作っています。
ムードボードがあることで、自分が頭に思い浮かべていたイメージが具体的になってくるというメリットもありますし、何よりも他の人に伝える材料になります。
ZINEは一人で作ることがほとんどかもしれませんが、たとえばフォトグラファーに仕事を依頼するときにも、撮ってほしい写真のイメージの方向性を共有できないと話が始まりません。お砂糖ひとさじも2人でやっていますので、お互いの頭の中にあるイメージを共有できるように、ムードボードが必要です。
ムードボードがあることで、ZINEのビジュアルイメージがぶれなくなります。迷ったら立ち返るビジュアル面の軸とも言えるでしょう。

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