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水分の正しい摂り方

〈脱水とは〉


体内に水分が足りなくなることですが、もっと詳しく言うと〈細胞の水分が足りなくなる〉事です。

細胞の中は〈カリウム〉、細胞の外は〈ナトリウム〉があり、普段はこのバランスを保っています。これを〈酸塩基平衡〉さんえんきへいこう、と言います。


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主にこの酸塩基平衡を保つ働きをするのが肺と腎臓です。代謝と呼ばれるシステムです。

〈酸塩基平衡〉

腎臓と肺は血液が酸性にならないように調整をしています。

血液が酸性になると、細胞の中のカリウムは血管へ引っ張られてゆきます。ナメクジに塩をかける具合です。

具体的には酸は水素原子(H +)で、これが増えすぎると酸性になります。俗に〈酸塩基平衡が崩れる〉と表現されます。

そしてそうならないよう、水素原子は代謝で生まれた二酸化炭素をくっ付いて、〈重炭酸〉の形で運ばれ肺と腎臓から排泄されるのです。

排泄能力を超えると、血液内には酸があふれてしまいます。

ではなぜ処理が追いつかないほど酸があふれてしまうのでしょうか?


〈酸があふれる〉


この状態になるポイントは〈糖質〉です。

糖質は三大栄養素の中で

・酸素を使わない

・プロセスが単純

・糖質(炭素)のままで保存できない。

理由から、食事で体内に入ると1番最初にエネルギーとして選択されます。

一般的な水分補給として推奨されている商品にはブドウ糖や果糖など分解しやすくエネルギー変換しやすい炭水化物が使われています。とても体内への吸収が早いです。

そして、糖質をエネルギー化すると出来上がるのが〈乳酸〉です。乳酸は水素原子を2つ持ちます。

糖質を含むドリンクで水分補給を続けると、乳酸がたくさん作られます。脱水は乳酸という酸があふれた状態です。

余談ですが、インスリンが作用せず糖質をうまくエネルギー化できない時、体は次にタンパク質をエネルギーに選択しますがこの回路では各段階ごとに酸が出てきます。

糖質を体内に絶え間なく入れ続けるかぎり、乳酸の形から先に反応が進みません。こうして乳酸が作られ続けて体は処理が追いつかなくなります。

これを私は〈エンドレス脱水〉と呼んでいます。


〈まとめ〉

エンドレス脱水状態を回避するためには、糖分を含まない水分で水分補給する事です。

脱水で搬送されるほどになった時、急激に血糖値を下げない為輸液に糖分が含まれていたりしますが、日常での水分補給では糖分を含まないものがベストです。

脱水は

・糖質を主食にすること。

・糖分を含むドリンクで水分補給すること。

で細胞から水分が奪われて起こります。


緊急を要する状態は

・激しい頭痛て吐き気

です。この状態になると、飲んだそばから吐いてしまうので自力で水分補給が不可能です。

普段から

・目が乾く

・足がつる

・リップや目薬、ボディークリームが必須

の方は脱水予備軍です。

お気をつけください。

糖質を減らし、脂質をメインエネルギーにして乳酸より先へ代謝経路を進める事のできる体質であれば特段水分補給を気にしなくとも快適に過ごせます。





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飛鳥ねこ二世(あすか先生)
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