自分に合う企業とは? 自分に合う企業・仕事を選ぶ時に迷ったら? まずは希望・条件をシンプルに整理しよう!
こんにちは。
留学生就職支援をしております、ASIA Linkです。
今日は、弊社が留学生の就職活動をサポートするために作成した「Useful Contents」より記事をお届けします。
今回のテーマは「自分に合う企業とは?」です。
1.自分に合う企業・仕事を選ぶのは、なかなか難しい
これから初めて社会人として働く学生にとって、「自分にどのような企業・仕事が合っているのか?」を考えるのはとても難しいですよね。どんな仕事も、やってみなければわからないし、どんな企業も、入ってみなければわからない。そういう気持ちになって、途方に暮れてしまう就活生もいることでしょう。
私たちASIA Linkで面談をしている留学生の中にも、たくさんの企業の説明会に参加したけれど、結局自分にとってどの企業・仕事がいいのか選ぶことができず、1社もエントリーしていません、という人がいます。気持ちはわかります。
それでも、自分の体は一つだけ。最終的には、どこかの企業1社に入社することになります。
「どの企業・仕事からエントリーしようか迷っていて前に進めない」
「自分の企業選び・仕事選びの軸が定まらず、とりあえずいろいろ受けているがうまくいかない」
「就職セミナーで自己分析をやったが、自分のやりたい仕事は見えてこない」
このような状況になったら、まずは自分の希望や条件をシンプルに整理することから始めましょう。
以下に、そのステップをご紹介します。
2.日本企業が、「留学生を採用したい理由」を知る
就職は、結婚に似ています。自分がどんなに相手(企業)を想っていても、相手が自分にまったく興味がなければ、ご縁はありませんよね。就職活動を始めるときには、ぜひ、企業が自分(留学生)に何を期待しているのか、つまり「留学生を採用したい理由」を知っておいてください。
日本企業が留学生を採用したい理由は、大きく分けて以下の4つの種類があります。
つまり、日本企業は以下のような理由であなたに興味を持っているのです。
①高い専門性を持った人材を採用したいから
②海外へビジネスを広げたいから
③訪日外国人の対応をしてほしいから
④社内の人材を多様化し、イノベーションを起こしたいから
※詳しくは「日本企業はなぜ留学生を採用したいのか」をお読みください。
3.「自分」の気持ち・考え方を知る
次に、自分の気持ちや、仕事に対する考え方について、整理してみましょう。ここで有効なのは、自分に対して「質問」してみる方法です。以下の6つの質問を、自分自身に聞きながら紙に書いてみてください。
*私はなぜ日本で働きたいのか?
*私はどんな仕事がしたいのか?それはなぜなのか?だれのためなのか?
*私は専門性を生かしたいのか?
*私は母国と関わりたいのか?
*私は何年日本で働きたいのか?
*私は将来どうなりたいのか?
ここで大切なのは、あまり頭でいろいろ考えすぎずに、自分の正直な気持ちをまずは書きだしてみることです。「こうするべき」とか、「こんなの無理だろう」などと考えずに、「自分がどうしたいか」という自分の希望・欲求に向き合ってみてください。
そして可能であれば、一人で考えたあとで、それを誰かに話してみてください。友人でも、先生でも、私たちASIA Linkでもかまいません。誰かに話すことで、自分の気持ち・考えが、よりはっきりしてくるはずです。
4.「企業・仕事」について、調べる・考える
次に、企業・仕事について調べていきましょう。少しでも興味がある企業があれば、ぜひ企業説明会に参加してみてください。最近は、オンライン(Web上)で参加できる企業説明会も増えています。
企業説明会では、主に以下の内容が説明されることが多いです。
①企業概要
②事業内容(商品やサービスの説明)
③募集職種(仕事内容の説明)
④応募条件・求める人材像
⑤待遇・福利厚生
⑥選考の流れ
企業の担当者が、画像や映像なども使って、学生にわかりやすく説明してくれます。Webサイトを見ただけではわからない、くわしい内容が理解できるでしょう。
ただ、上記の内容を目的もなく聞いているだけでは、「説明はわかったけれど、自分に合うかどうかわからない」「何社も説明を聞くうちに、どの企業も同じに見えてきた」ということになりかねません。上記の3で考えた、自分の気持ち・考え方と重ね合わせながら、聞くことが大切です。たとえば、自分の中で以下のようなポイントを確認しながら聞くのです。
*この企業のビジネスは、誰の役に立っているのか?
*この企業の理念(ミッション)は何か?私はそれに共感できるか?
*仕事は専門性を生かせるか?母国と関われるか?
*この企業は留学生にどんな役割を期待しているのか?そして、それを自分はやりたいか?
*私はこの企業にどのような貢献ができるのか? など
説明会の中で、自分が聞きたい・知りたい内容が説明されなかった場合は、最後の質疑応答の時間に質問してみてください。企業について知ることができるせっかくのチャンスです。遠慮せずに、質問しましょう。
5.「自分」と「企業・仕事」が合っているか考える
「自分」と「企業・仕事」について少し理解できてきたら、次は「自分」と「企業・仕事」が合っているかを具体的に確認していきましょう。確認のポイントは、おもに以下の5点です。
①自分がやりたい仕事かどうか
②自分が応募条件に合っているか:語学力、専門性など
③自分の働き方の希望と合うか:勤務地、勤務時間、配属、転勤など
④社風、価値観が自分に合うか:外国人社員への考え方など
⑤ビザの条件が合うか:専門とも母国とも関係ない仕事は注意
上記以外でも、自分が大切にしたい軸があれば、企業に質問して確認しましょう。
ここで大切なのは、すべてを説明会だけで確認することはできない、ということです。逆に、すべてを説明会の段階で確認しようとすると、いつまでたってもエントリーに進めません。ある程度まで理解できて、自分でこの企業を受けてみたいと思ったら、ぜひエントリーして選考に進んでください。
選考に進むと、面接を複数回受けることになります。この面接も、自分と企業・仕事が合っているかをお互いに判断する重要な場なのです。面接の中で、お互いにコミュニケーションを取り、質問しあうことで、両者が合っているのかという判断が生まれます。面接は、一方的に企業が学生を選ぶ場ではなく、相互に理解を深める場です。
6.優先順位を決める
上記でご紹介してきた2~5のステップで、就職活動がうまく進むようになった留学生を多く見てきました。ただ、それでも受けたい企業・仕事が見つからない、自分に合う企業・仕事がない、と感じる人もいるでしょう。そのような場合には、自分の中の優先順位を考えてみてください。
よく、自分に合う企業がないという留学生の中に、希望の条件を出しすぎて、ハードルを高くしてしまっているケースがあります。
例えば、
*自動車部品メーカーが第一希望
*設計開発がやりたい
*東京に住みたいので、できれば東京勤務希望
*自分の母国にも拠点がある企業がいい
*週休2日制で、有給休暇も取りやすい企業がいい
*給与が22万円以下の場合は、住宅手当は必須
など、どんどん希望条件が出てくる人がいます。
どんな希望にも合うという企業はありません。これでは、いつまでたっても応募したい企業には出会えませんね。
どんなに希望が多くても、その中には優先順位があるはずです。絶対に譲れないことは何なのか、逆に、ここは妥協しても良いという点はないのか、現実に即した内容で、優先順位を整理してみてください。
自分に合う企業・仕事に出会えるよう、応援しています!
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