☆アメリカの大統領選挙☆フェイクニュース・陰謀論と戦おう!〜要注意の日本人論客リスト〜
11月3日、アメリカの大統領選挙がありました。
そして、当初から予想されていた通り、バイデン氏が勝ち、トランプ大統領は負けを認めない結果となりました。そして、こちらも予想されていた通り、フェイクニュースや陰謀論がたくさん語られるようになりました。
私たちは今、日本の大手メディアで、トランプ大統領の陰謀論やデマがなんの警告もなく紹介され続け、日本国民のほとんどがそのような嘘の情報を信じてしまっていることに大きな危機感を持っています。
バイデンが勝ちました!
まず、日本の報道は、あたかもトランプ大統領の選挙後の訴えに一理あるかのような表現が多く、バイデンが勝ったのかどうかもわからないという方が多くいらっしゃるようです。バイデンが勝ちました。
バイデンは、今回勝敗を決めることになった激戦区でもすでに各州で何万票の差(11/11)をつけて勝っています。当確が決まった時点での全体の得票ではトランプよりも400万票以上得票していました。(11/12で 500万票差以上 過去20年で一番大差の選挙となった)まだ開票中ですがバイデンは票を伸ばし続けている状況です。
票を数え直しても、通常、数百票くらいしか結果は変わらないと言われています。トランプ大統領が不正選挙と訴えてはいますが全く根拠がないので、法廷で退けられるだろうとアメリカでは報道されています。
(↓ニューヨークタイムズ:全米各州すべての選挙管理人トップに聞いたところ、不正の証拠はなかった)
(↓米公共ラジオ局:ほとんどのトランプの訴訟は失敗に終わっている)
両論表記では解決できないフェイクニュース・陰謀論
両論表記というのは、議論している双方の言い分を同じくらい報道して、中立に立とうという報道の姿勢です。
ただ、フェイクニュースや陰謀論は、一度発信してしまうと一瞬にして世間に広がり、事実を伝えるのが困難になってしまうと言われています。なので、初めから発信しないことが大事だと考えられています。両論表記の方法で、片方の人が明らかな嘘を言っているのに、それをそのまま報道してしまうと、多くの国民がその嘘を信じてしまう結果になるのです。
アメリカメディアのフェクニュースとの戦い方
アメリカのメディアは、4年前のトランプ政権誕生をフェイクメデイアが大きく後押ししてしまったという反省から、ファクトチェックや警告を強化するなど、備えをしてきました。
アメリカの大手メディアも、この四年間で報道の姿勢がすっかり変わったように思います。
アメリカのメディアには、もともとファクトチェックする部署があり、政治家の演説の後などには、必ず番組で「ファクトチェック・コーナー」がもうけられ、政治家の発言のどの部分が本当でどの部分が根拠にかけるのか、専門家が分析してその結果を放送します。最近は、これがさらに強化され、よりリアルタイムで、頻繁にファクトチェックをするようになったように思います。
例えば、たとえ大統領でも、嘘やデマの発言に対しては必ず「この情報は嘘です。」「この発言には根拠はありません」などと、放送中に言葉やテロップでしっかりと警告するようになりました。
2020年の大統領選挙についての報道
今年ほど、日本と欧米の報道に差を感じたことはありませんでした。先週の日本のメディアでは、未だに両論表記の手法で、バイデンさんはこう言いました、トランプさんはこう言いましたと、たとえトランプが嘘の情報を言っていてもそのまま注意書きもなく放送しているものがほとんどでした。
一方で、欧米のメディアのほとんどは、「この発言の根拠はありません」などと、大きく注意書きをして放送していました。
はっきりと、トランプ大統領の発言に根拠がないことをテロップで示して伝えるCNN
さらには、日本のツイッターでも、大統領選挙後に、選挙不正のデマについて警告がつくようになりました。
また、選挙後の大統領の演説には、嘘の情報が含まれると、多くのアメリカのテレビ局が中継を中断したにもかかわらず、日本のメディアでは、嘘の情報が含まれるという注告もなく、放送されました。
大手メディアで、平気でデマを流すテレビの出演者たち
何よりも衝撃的なのは、この夏からずーっと、大手メディアが大統領選挙についての報道をするときに保守系論客を招き、トランプ大統領を支持するアメリカの白人至上主義者やカルト団体と同じ論を、そのままファクトチェックもなしに流していたことです。
例えば、この木村太郎さんの発言、全くのデタラメです。そもそも、アメリカの選挙は多言語に対応しているので、「英語も読めない人が〜」というのは全く事実と異なります。
木村太郎さんの発言にあるようなことは、アメリカの大手メディアでははっきりとデマとして認定されており、そもそもあまり報道されていません。
なので、このような発言のソースは、アメリカの極右系のメディアしか考えられません。極右系のメディアは、白人至上主義で、人種差別や女性差別、LGBTQ差別がひどいことで有名です。
こんな情報もありました。木村太郎さん、なんと、スティーブ・バノンという、アメリカの極右カルトで「影のトランプ大統領」と呼ばれていた人と、一緒に登壇していました。スティーブ・バノンは、ラジオやポッドキャストも運営し、まさに極右メディアの発信者です。
このイベントに登壇していたのは、百田尚樹、木村太郎、佐藤正久、小川榮太郎
このスティーブ・バノンは、3日前には、ツイッター上で、アメリカのコロナ対策の最前線で活躍してきたファウチ博士への殺害予告をして、ツイッターを追放されました。百田尚樹、木村太郎、佐藤正久、小川榮太郎さんは、そのくらいとんでもない、アメリカでも極右カルトと呼ばれている人と、登壇しているわけです。これらの方々の意見は、アメリカの極右カルト系のメディアから情報を得ている可能性があり、要注意です。
フジテレビの平井文夫さんも、バイデンの当確が消されたとデマを記事にして、のちに削除したようです。
日本の大手テレビ局のほとんどで、デマが流れているような状況で、アメリカの国民よりも、日本の国民の方が、トランプ大統領のデマや陰謀論を信じていそうです。
ちなみに、フジテレビの平井文夫さんは、誤報をよくされる方なのでしょうね『専門家「偽ニュースの方が早く広く伝わる」』と言う部分必読↓
外国から見た日本のトランプサポーターたち
カナダのトロント大学の教授も、日本のツイッターを見て、あまりのトランプ支持層の多さに驚いたと発言しています。
政治家としての資質は、甘いもの好きかどうかでは測れない
私はアメリカ在住の明日少女隊の隊員で、毎日、アメリカのニュースや新聞に目を通しているのですが、バイデンがアイスクリーム好きだったなんて、日本のニュースではじめて知りました。
アメリカのニュースでは、バイデンは自身も家族を亡くした経験があり、そのため、コロナ禍で家族を亡くした国民の痛みに共感できる候補者であると紹介されます。
また、バイデンは、地方出身でシングルファザーの経験もあり、弱者への配慮する政策に期待できると伝えられています。
ファクト・チェック・タイム〜
その他、私たちが信用できないテレビによく出る人
三浦瑠麗 さん
人種差別発言が大変目立ちます。
杉田水脈 さん
女性差別、LGBTQ差別がひどいです。
その他、最近では、福島県立大学の島田洋一さんは、アメリカの女性政治家と日本の女性政治家に対して、とんでもないセクハラ発言をしました。
映画で学ぶ、フェイクニュースと陰謀論
否定と肯定という、ユダヤ人大逆説を否定する論者と、歴史学者の戦いを描いた映画です。フェイクニュースと戦うのがどれだけ大変なのか。フェイクニュースを流すのがどれだけ罪が重いことなのか、考えさせられる映画です。
↓この記事についてのツイッターのリツイートもよろしくお願いします。