印象に残った本2023
2023年に読んだ本 (kindleのみ) は269冊と、目標の365冊には大きく届きませんでしたが、その中で印象に残った本を8冊、読んだ順に紹介します。
1冊目はマンガ・小山愛子『舞妓さんちのまかないさん(1)』。京都の花街にある「屋形」で舞妓さんたちにまかないを作る16歳の少女が主人公の物語。表に出る人だけじゃなくて、裏方さんも同じように主役なんだなあ、と思わせてくれます。2冊目は岡倉天心『新訳 茶の本』。これも1冊目と合わせて、京都に旅行に行く前か後かに読んだ本だったかと。「ビギナーズ日本の思想」シリーズということで、わかりやすく茶道というか、日本文化について理解できました。
3冊目は小説で、原田マハ『風のマジム』。企業の新規事業として南大東島でそれまでなかった沖縄産ラム酒を作るというお話。事実に基づくお話ということで、思わず読了後有楽町にある沖縄県のアンテナショップに出てきたラム酒(注:トップ画像)を買いに行ってしまいました。4冊目は昨年 (2022年) 急逝した西村賢太の『一私小説書きの日乗 憤怒の章』。アナーキーながら親しみのある不思議な日記。NHKの「ドキュメント72時間」でも話題なった鶯谷の食堂・信濃路に行きたくなります。
5冊目は桜木紫乃の小説『ラブレス』。作者が釧路出身ということで、釧路に旅行に行く前に読みました。ポップなタイトルと表紙とは裏腹に、壮絶な女性の人生をつづった重厚な内容が印象的でした。6冊目は工藤隆雄の『定本 山小屋主人の炉端話』。生まれて初めて (北アルプスの燕岳の) 山小屋に泊まるという経験をしたので読んでみました。山を題材にした物語は、名作が多い気がしますね。
7冊目はマンガ・野田サトルの『ゴールデンカムイ(1)』。こちらも山岳つながりでもありますが、まあまあ長い (全31巻) けど最後までまだ読むかどうか……、と逡巡しているところだったりします。最後はM-1前に読んだノンフィクション、中村計『笑い神 M-1、その純情と狂気』。スポーツ雑誌「Number」の2022年12月22日号がM-1特集でしたが、お笑い芸人がアスリート的要素もあるということが理解できる内容でした。
なんだか年間 kindle のみで365冊という目標がムチャな気もしますが、来年も紙の本も含めて印象深い本との出会いを求めていろいろと読んでいきたいと思います。