「そんなもの欲しがる前に現実みろよ」を断ち切り、希望を叶えました。
僕は最近そこそこ大きな買い物をしました。それは元々欲しいと思っていたもので、僕にとって何とか叶えたい希望の一つでした。
しかし、かつてその希望を過去の同志(今は知り合い)に話したところ
「そんなもの欲しがる前に現実みろよ。いい歳なんだから」
と言われました。
なんというか正直、理解されない希望なんだなと妙にがっかりしたのと同時に、価値観が違うことを思い知った出来事でした。
この出来事は、“自分らしさ”の実現に向けて、いわゆる世間様とどう上手く距離をとっていくかを考えるようになったきっかけでした。
それを言われて数年経ち、ようやく自分の希望を実現できました。よく言われるように、希望を叶えたことのみに価値があるのではなく、その過程にもとても大きな価値があると物凄く感じています。
今回は主観ですが、「現実を見ろよ。お前には無理だ」の呪いを解く上で特に大切に感じたことを述べていきます。
まずは、「なぜ、その希望を叶えたいのか」を深掘りして言語化する必要があるでしょう。これが不鮮明だと外野に安易に影響されてあっさりと軸がブレます。むしろ、外野に安易に影響される程度では、想いは大して強くないでしょう。逆に自分がその希望をなぜ努力して叶える必要があるかを再考する余地がありそうです。
次に、「有効に機能しないプライドを捨てる」事が必要になるかと思います。「こう思われたら恥ずかしい」「〇〇だから□□でなければならない」など、他者評価に飲みこまれない事が重要です。僕も長い間、客観的に見える自分のポジションに沿った行動をすること、いわゆる「空気を読んで弁える」ことを無意識にこなそうと努力していました。(結果的には空気を読むのが苦手なので、ほとんど出来ませんでしたが(笑))
しかし、これに囚われていると「希望の実現」のハードルはグッと上がってしまい、実現することがより困難になります。
そして「そんなのお前には無理だし、いい加減に夢から覚めろよ。」と言ってくるドリームキラーは残念ながら存在します。まずはその「ドリームキラー」にどう思われるかを意識することを辞め、場合によっては関係性を遠ざける事が必要になるでしょう。
最後は「関係性の変化を乗り越える」ことが必要です。例えばこれまで自分がいじられキャラで過ごしてきた場合は、その相手は自分がいじられキャラであり続けることを望みます。意思を持った人間として自己実現を図ることを、大概は相手は望んでいません。
そのため必然的に意思を持ち変わろうと行動した時点で、これまで付き合っていた人と合わなくなったり、場を共有することが苦痛になる可能性があります。
ここで勿体無さや罪悪感、孤独への恐れに基づいてダラダラと関係を続けてしまうと、結果的にその環境の影響を受け続け自らの変化を試みることが困難になるでしょう。
そもそも共同体の空気を読まずに弁えようとしない時点で、ほぼ確実にメンバーから反感を買ったり妬まれたりします。課題の分離の観点からも相手の価値観を変えるのは困難で労力も多大なので、必然的に自分から離れる選択肢を取らざる得ないでしょう。
それは、これまでの関係性からの旅立ち、別れを意味するかと思います。
ですので、旅立ちや別れを通しておこる「関係性の変化」を乗り越える必要が出てくると感じます。
これらをまとめると、自分の希望を実現するためには、なぜそれを叶えたいのかを深掘りして言語化し、何の益ももたらさない安っぽいプライドを捨て、場合よっては悪影響を感じる共同体から離れる勇気を持つことが必要になると言えます。
他にも、現実を鑑みた適切な段階づけに基づく計画や金融リテラシーも必要になるのですが、今回はその土台となり核となる心構えを中心を紹介しました。
希望があるけど、周囲や恥を気にするあまり行動できないと考える人にとって僕の体験が参考になれば幸いです。