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【発達障害】子供っぽさのコンプレックス

 以前の記事でASD者が「子供っぽい」と言われやすい理由を考察した記事を書きましたが、SNS等を見ていると「子どもおじさん」など、当事者が人から自身の人格の幼さを指摘され、劣等感を抱いている印象を受けます。

 自分も小学校の頃から障害が判明するまで精神的な幼さを散々指摘され、それが劣等感となっていました。今は障害の影響もあるということが分かり、人格や性格だけの問題でないことが分かったので、自罰的にならずにすむようになりました。

 やはり社会の一員として共同体に属するときに、他者と関わりながら、その場の状況に適した言動がうまくとれないといった社会性の障害がASDの特徴であり、どうしても共感や情緒の共有が成り立ちにくく、友達のような対等な関係はほとんど見られない事がおきてくると書かれています。

 そして自分の場合は分離不安も強かったので、人から煙たがられているにも関わらず、友達がいないことに不安を覚えるタイプで、例えいじめられても人と一緒にいたいという、ある意味自ら死地に飛び込んでいるような小学校時代でした。

 ASDの難しさの一つに、経過・予後が千差万別なところがあることでしょう。教科書にも「基本的な機能や環境により、社会で大成功を収めたり、少々変わった人で程度で済む者から、生きづらく、厳しい人生をおくる者まで多様」と書かれており、支援の再現性の難しさを改めて感じる障害だと言えます。

 今後も一当事者として、普段の支援で感じることや(具体的な仕事内容には触れませんが)、自分なりの工夫をお伝えすることは続けていこうと思っています。
 ただ、あくまで個人の見解なので、「再現性がないぞ」というご指摘にはお答えできないことをご了承いただきたく存じます。

※参考文献







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猫男@ASD
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