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Road to 茂呂史生講演会 #34 我が盲想に思う
このnoteは、10月29日に開催する茂呂史生さんの講演会当日まで毎日更新されます。
過去記事は、こちら😃 講演会詳細は、文章の最後に
現在参加者54名、定員になり次第締め切ります。
⚫︎我が盲想に思う
我が盲想、本来であれば妄想のところ
盲になっている
スーダンから盲目の留学生が日本での奮闘する様子を描く一冊
モハメド・オマル・アブディンさんは、19歳の時に日本に来日
大学で法学を学んでいたが、国内の情勢が不安定で授業もままならない
突然に舞い降りてきた日本への留学話
なんと、鍼灸を学びに行かないかという話がきた。
全く興味のなかった鍼灸だったが、学びの止まった今を変えるべく
日本語も点字もままならない状態で飛び込んだ、、、
盲、いや、もう、この時点ですごいチャレンジだし、大冒険
続きは本を楽しんでほしい
⚫︎盲を超えて
今回は、発達障害・グレーゾーンを学んできた中で「わが盲想」から気がついた視点について書いていく
どなたかが言ったのかは、定かではないが「視力が悪いと眼鏡をかける、コンタクトレンズをするのに、発達障害・グレーゾーンの人が学び方を変えたりすることを世間からあまり認められないのはなんでだろう」といった言葉がすごく印象に残っていて
少し飛躍するが、盲目のスーダン人が日本の鍼灸を学ぶ過程からヒントを得るべく読むに至った。
①開き直って切り替える
ハーティムは、僕より四つ下であるが、ちょっと前まで目が見えていたのに、少しずつ視力が低下し始めている。ぼくや兄より発病や経過がゆっくりなぶん、お気の毒と思った。
ぼくたちの場合、早くから開き直って耳で勉強する方に切り替えたが、ハーティムは自分で読み書きするのに慣れてしまったので、これからがちょっときついだろう
お兄さんとアブディンさんは、早い段階で耳からの学び方に切り替えたメリットがあった。
結果として視力を使った学びに見切りをつけて、大学に入るまでの勉強をしている。
発達障害・グレーゾーンの場合も、早くに入力の弱い部分がわかれば学び方の変更でフォローできないものだろうか
教科書、テストのデザイン、そもそもの入力方法の変化(視覚、聴覚)、興味のある分野からの展開などアプローチは変えられそうではある。
この部分は、支援級、専門施設では知見が多く、フォローとサポートがありそうだ。
一方で、普通級にいながらでも学び方を変える工夫はできないのだろうかと考えてしまう。
これは発達障害とグレーゾーンを疑われる子以外にも該当するだろうし
家庭、学校、塾、スクール色々なところで色々なアプローチがありそうだ。
「割り箸で粘土に書いていけば、手で触ってもわかるでしょう?しかもね、終わったあとに、また粘土を練り直せるのでちょっと便利かもね。モハメドくん挑戦してみる?」
アブディンさんが日本語の漢字を学ぶ際に学校の先生が提案した方法
目が見えない環境において、スーダン人が漢字を学ぶということへの工夫があった。
〇〇ができないから、⚫︎⚫︎で代用してみようの限界値もあるでしょうけども、可能性はあるのではないだろうか?
②現状に抗わない
「歩き方が上手になったからや。ほら、前は自分が視覚障害者であることに反感があったかしらんけど、杖を使っていてても、自分の目で見ようとするくせがあったんや。今はもう立派に全盲らしい振る舞いをしている。身の安全のためにはこれがいいんやで」
歩行訓練を担当された大槻先生が、アブディンさんにかける言葉
5年前は、物の影が少し見えていたが見えなくなっていたアブディンさん
この指導の後から、一人で大学に通えるようになる。
できない方法に固執せず、早くに入ってきやすい方法を模索する重要性を感じる。
脳の個性が要因で、話が伝わらない授業とか、資料のまとめかたなど合わないものを割り切る
別パターンを試すことで、目的を果たせる。
アブディンさんの視力を回復させるアプローチではなく、全盲になったことでの歩行の安定感は視覚の消失に抗わなかった結果のようにも思う
歩行を諦めてない
③使えるものは使う
スーダンでは障がい者の教育環境は昔からほとんど改善されていない。ぼくは日本でいろいろな支援を受けることができて、機械を使えば障害があっても勉強できることがわかり、大きな喜びを感じていた。
アブディンさんは、この後スーダン障害者教育支援の会(NPO)を立ち上げ、ハルツーム大学に障害者パソコン支援室を立ち上げパソコンを寄贈することになる。
著書自体も、音声読み上げソフトを活用して作成し編集者の指摘による修正を駆使して書かれている。
今回講演会を行う茂呂史生さんの著書「未来をかえる子どもたち」でも、こういった一説がある。
B君に「算数嫌いなの?」と聞くと、やっぱり「あんまり好きじゃない」と答えます。「なぜ?」とさらに聞くと、Bくんは「だって、お母さんは電卓を使うのに、なんでおれはわざわざ紙に書いて計算するの?意味がわからない」といいます。
B君は勉強の意味に重きをおき納得しておらず、質問してきたことを承認し
さらにExcelを提案することで、目的の算数は達成されるという話
できない方法を繰り返し、納得いかないまま興味に蓋がされるのと
使えるものを使って、目標を達成することの違いはなんなのだろうか?
使えるものを使って、学習目標を達成する
見えにくい症状だからこそ、観察と複数提案の変化が重要なのは間違いない
あと、やはりアイデアは専門家に頼っていいと思う。
⚫︎まとめ
アブディンさんのストーリーから、鍼灸技術のヒントを得たいという目的が実はあったんだが、それ以上に「学びかた」の柔軟性に目を惹かれました。
目が見えにくい、目が見えない、言葉が通じない
こうした制限がある中で、国家試験に1発で通るのには「学びかた」が一辺倒じゃなかったことが大きな影響があるように感じました。
紹介した、ねんどや、パソコンが功を奏しているし
技術の進歩が、執筆までも可能にしている。
先日の長谷川健さんのインタビューでもお伝えいただいた、テストのレイアウトの話や、茂呂史生さんの著書にあるパソコンやAIの活用も同様で
教室での授業以外でも「学びかた」にはバリエーションがある。
それこそ、今の時代YouTubeで学校の授業のフォローするのは当然のようにできる。
(授業でできる子は、それでいいんです)
明らかになってきた部分を、諦めて
違う方法をとっていく工夫は、決して悪いことじゃない
専門家に頼っていい部分じゃないかとも
アブディンさんの歩きかたが変わったように抗わない
眼鏡をかけるように、学びかたのバリエーションがもっと認められたら
みえる世界が変わる
見えてなくても変えた人もいることだし
講演会詳細
申し遅れました、HealthConnect合同会社 関口満といいます。
(日本体育大卒/鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/アスケア治療院院長)
今回弊社で初めての講演会を主催いたします。
共同代表の鷹巣晃助と共に、一人でも多くの方に聴いていただきたくてて、今回70名入れる会場を抑えました。(現在54名の参加)
満員で、当日を迎えたいので、ご興味ある方いらしたらお声掛けください
シェア、リポストも嬉しいです😃
10月29日ユニコムプラザさがみはら にて
世界を変える子供たち 著者 茂呂史生さんにご登壇いただき
「発達障害は才能である」をテーマに、お話しいただきます。
また対談「発達障害と鍼灸マッサージの可能性」を企画しています。
このnoteは、開催当日まで毎日更新します。
開催に至る経緯、企画趣旨と準備や決定後からの変化など
どこかのタイミングで興味を持っていただき、ご参加、共感、協賛いただけたら嬉しいです。チラシの配布先も募集中です☺️
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チラシ設置協力(敬称略 設置順)
アルド治療院(青葉台)
licoco(青葉台)
東京有明医療大学
ラクダハウス(藤沢)
JOY go round(相模大野)
はり灸治療院クオーレ(多摩センター)
アネックス鍼灸院(川越)
東京衛生学園専門学校
日本鍼灸理療専門学校
エキープカフェ(青葉台)
Lucu(田奈)
the play house(町田)
healing OFF(相模大野)
講演会は事前登録です
スポンサー募集
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ハリフトローラー(Welt鍼灸院 高橋幸資先生)
共感いただける方、応援したい方はお声掛けください
個人法人問わず、一度お話しさせてください
今回だけで終わらず、今後も社会と健康をつなぐイベントを開催していきます。
お問い合わせは、HealthConnect合同会社 関口・鷹巣に各種SNSよりご連絡ください
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