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【読書】パンダより恋が苦手な私たち(瀬那和章・講談社文庫)
我が家におけるパンダは、ちょっと特別な動物だ。
というのもダンナの家庭内イメージキャラクターがパンダなのだ。
結婚前からそういうことになっている。
理由は、なんとなく似てるから。
ごろごろしてる時も似てるけど、走ってる時まで似てる。
そんなわけでダンナの食器はパンダ柄だし、呼び名もパンダ由来のものだったりする。
***
さて、あるとき本屋で気になる文庫本を見つけた。
「パンダより恋が苦手な私たち」(瀬那和章・講談社文庫)。
パンダだ。
ダンナだ。(違うけど)
買わねば。
読まねば。
私の脳内ではそういうことになった。
この本、タイトルどおり「恋」がテーマになっている。
最近の私は恋愛小説などまったく読まない。
パンダだから仕方なく(?)手に取っただけだ。
しかし読んでみると恋愛度は低かったので、安心して(!?)読めた。
主人公はカルチャー雑誌の編集者・一葉(いちは)。
同棲してた彼氏にフラれたところ。
理由あって恋愛コラムのゴーストライターをつとめることになる。
動物の求愛行動を研究している准教授・椎堂の監修のもとに、恋愛コラム「恋は野生に学べ」は人気連載になっていく。
ストーリーには恋愛コラムの本来の執筆者であるはずの、モデルの灰沢アリアも深くからんでくる。
(一葉はこの人の代わりにコラムを書いている)
そして予定通りに10回目の記事を掲載し、連載が終了する頃、一葉も椎堂もアリアも、それぞれの人生に何かが起こるわけだ。
もっと軽いストーリーかと思って読み始めたんだけど、ライトノベルではなかった。
動物の求愛行動をとおして、うっかり自分の人生まで考えかねない。
そんな本だった。
ちなみに今月、続刊が出る。
続きが気になる。
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