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浅埜マリ
2023年3月25日 16:55
身も蓋もないタイトルそのまま、早速行ってみましょう。銀色夏生『君のそばで会おう』言わずと知れた詩の名手。鮮やかで瑞々しい写真と、添えられた丁寧でしずかな、でもどこかあやうい言葉たちに触れて囚われた人も多いことだろう。いま思えば、写真集のような美しい本、というものに初めて触れた機会でもあった。掲題の作品は1988年の刊行だそうで、でも知ったのは中学だったかな。『微笑みながら消えて
2023年3月3日 21:35
桜に彩られたポスターをあちこちで見かけるようになった。雪国の冬も、いよいよ終わりに近づいているらしい。雪のある暮らしとはなんぞや現在の居住地は、いわゆる豪雪地帯に指定されている地域である。雪と縁遠すぎる人生を送ってきたので、何を準備してよいものか見当もつかず、秋ごろからリサーチしまくっていた。風花(かざはな)で大はしゃぎするみかんとお茶の国の人間にとって、雪とは『遠足で観に行くもの