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優しい人として

親が名前を考える時幸せ人生を生きて欲しいと、願って、つけるはず。ドラマ「silent」の中で想の甥っ子が「優生」と書いてゆうきと読む。その事が賛否両論問題視されているらしい。
それは、聴覚障害者と健常者の恋愛ドラマだから。

確かに日本には、優生保護法という忌まわしい法律があって、ハンセン氏病の人達は、伝染る病とされ、島流しにされていた事実。子供が産まれないように子宮を取られ、その後遺症に苦しむ人も多い。脳性麻痺の女性でさえ、子宮を取る手術が、当然のような時代が数十年前にあった。この世に存在するだけで目障りとばかりに隔離された時代。しかし五体満足に産まれたからって、その人は、育った環境で殺人者になるかもしない。戦争が起こると、健康な人間は、みんな戦地へと行かされる。役に立たずは、この世に存在価値がないように同じ場所に集められ隔離される。
戦地の最前線で障害をもつ人が銃を抱えている姿を見ることはない。
もうこの世に産まれないようにと、願っている親たちも少なくないだろう。しかし、ドラマに出てきた優生君は優しい人として生きて欲しいという気持ちで考えた名前なのではないだろうか?
確かにメディアとしてはあまりふさわしくない名前なのかもしれない。けれども、抗議する程の事だろうか?
私は、脳性麻痺だか、2人の娘を授かった。2人共個性溢れる人になった。
母が障害者だからって言われたこともある。
「お母さんは、みんなと変わらない親だ。」という娘。産んで良かった。と思う瞬間だった。

みんな、何かしら心に荷物を抱えて生きている。フィクショの恋愛ドラマで、どれだけの人が名前について考えたのだろうか?
優しい気持ちで障害者について考えた人がたくさんいることを願っている。自然に、接する人が1人でも増えることを願う。

来年は、平和な世界でありますように。

今はまだ修行中の身ですが、いつの日か本にしたいという夢を持っています。まだまだ未熟な文章ですがサポートして頂けたら嬉しいです。