余剰9年---9
結局のところ何も好きじゃなんだろうなほんとは
何かに執着していれば生きてるっぽいし。
生身の人間として、世間に馴染むことも必要だし
そうやってここまで繋いできたわけだし
好きってなんだっけ?
頭ではずっと論争が起こっていて
結局何かがずっとこぼれ落ちている
生きるという行為に付随する事柄全てが呪いだ
眠ること、食べること、思考すること、呼吸すること
あぁ、また日が巡っているのかと痛感させられる
ただ、日を追うごとに全てが無色透明なものに変わって
空をつかむみたいな日常が蜘蛛の糸でぶら下がってる
風で切れてしまいそうなくらい細い糸で
生きるというのは課金まみれのゲームだ
攻撃的な痛い言葉も、歪んだ視界も
胸のあたりでざらついて冷たい風が洗い流すだけ
落ちて、溶け溢れた感情に
好きという名の呪いが潜んでいる
生きる行為の空虚さも同時に溢れていく
塞がらない隙間はいつか埋まるのだろうか
そんなことばかり考える日日