余剰9年---13


やっぱり最後じゃなかったみたいなことは存在する


内側にどこか影を感じ騙し騙し
ここまでを、余剰を、生きながらえてきた

期待や希望は身を滅ぼすと知り
信用や信頼は羨望の対象だ

愛されるとはなんなのか?愛すとはなんなのか?

日を追うごとにわからなくなり
周囲の状況に敏感になる

言葉にできない感情が山のように積み重なり
手放したはずの感情に踊らされる

どんどん独りを選んでいく
誰かに見つけて欲しいと願いながら

孤独であるべきと洗脳される
誰かと理解し合いたいと願うのに

いいたいことは半分も言えず
後になって伝えられなかったと思い出す

大人になるということは
とてもシンプルで、とても複雑だ

虚無を泳ぐ
誰かに手をとって欲しいと秘めながら

また新しい陽が昇る

最後はまた振り出しに戻された、そんな日

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