余剰9年---11
明日からも続きがあるような最後をいくつか経験して
あぁ、日常にわりと転がっているんだなと思う
そういえば最後だったんだ
みたいなことは後になって思い出したりする
挨拶をしたかったような
このままフワッとしていてよかったような
これが本当の最後ではないような
カーテンコールがあるわけじゃないし
これっきりなことも多いわけだけど
最後だったらしい1日は
なんでもない1日だったことが圧倒的に多い
ただなんとなくそんな日だったと
余剰に刻まれていく
お元気で 心の色を思い出させてくれた日日
置き去りにしてきた感情が、少しばかり手の中に戻って
なんか真っ当な人生みたいって笑えたりしています
さようなら 絶妙な距離の空気感
案外心地よかったです
余剰9年 今宵も変わらず
音も色もない あるべき姿にお戻りを