はじめに身体運動の習慣化を目指すには 日常的に自分の運動量が足りていない、 もっと運動しなくちゃ、 運動した方がいいよね、 と感じている方は意外と多いのではないでしょうか・ しかしなかなか時間が取れない、 疲れて入るけれど、特に身体の不調までは感じない、 運動するのはハードルが高くて、 と感じる方は多いと思います。 自分自身もそうですし、 だからといって身体の調子が悪くなってから気づくのでは、 遅すぎませんかね。 ではどうしたらいいの? 自分の身体の状態を気にする
はじめに身体の調子を気にしていますか? いきなり質問から入ります。 あなたは、自分の身体の調子を日頃から気にしているでしょうか? 調子の良いときは案外気にならないものです。 ところが風邪をひくなど普段と違う不調さに気づくとき、 身体の状態を気にするのではないでしょうか。 また、比較的若い頃にはなにをしても〜たとえば徹夜や激しいトレーニングなど〜身体に負担をかけることをしても、多少の身体の変調があるにせよ、 そんなに気に留めることなく日々過ごしてきたことでしょう。 し
一昨日の第2戦は、 再び序盤戦にもかかわらず、 ポガチャルとヴィンゲゴーの ガチンコ対決の場面が見られ、 最後は、ラフェ選手のロングスプリントで、 勝利が決まるという、またしてもドラマチックな 結末でしたね。 昨日はいよいよ本格的なスプリント戦。 スプリンターたちも多くは山を乗り越えて生き残り、 最後はフィリプセンがファンアールトを抑えて、 ゴールしました。 これにはフィリプセンの斜行があったのでは? (ファンアールトを邪魔した?)という懸念があり、 レース後しばらく審査
このシリーズの2で、 誰がどう勝つのか?について書きましたが、 昨日のツール・ド・フランス第1戦は、 まさしくそれが1番のポイントになりました。 「まるで漫画だ!」 「いや漫画以上だっ!!」 WBC2023決勝戦の最終場面、 大谷投手とMLBでチームメイトの トラウト選手との対戦。 最後に大谷がトラウトを三振に仕留めた瞬間、 思わず出た言葉でしたね。 昨日のツールはまさにそれと同じ結果でした。 初日からポガチャルとヴィンゲゴーが先頭を競い、 ポガチャルを引いていたアダム
走り方集団走行 レースの主役の一つは、 逃げ切り以外のメイン集団の走行(隊列)です。 ヘリコプターから見た集団は、 よくぶつからないなと思うくらいの密集状態です。 実際にはきちんとスペースは確保してはいるものの、 素人から見たら、 ちょっと気を許すと隣や前後と接触しそうなくらいの (実際しばしば落車が起きます) 距離感で走っています。 それを観るだけでも、感心してしまいます。 また、 コースは常に同じ幅ではないので、 急に狭くなる場所や、ラウンドアバウトといって 円形に
どんな選手やチームが参加しているのかいよいよ、 明日(7月1日)から世界最高峰のサイクルロードレース かつ3大グランツールの一つである ツール・ド・フランス2023が開催されますね。 日本時間昨夜には、 参加するチームのプレゼンテーションが行われていました。 正直ここで詳しく参加チームや選手のことを、 初心者の私が書く必要はないかなと思います。 すでにファンならばご存じでしょうし、 ここやこれ、またjsportsなどを参照していただければと思います。 参加チーム数は22
誰がどう勝つのか?サイクルロードレースといっても色々な種類があります。 大まかには、 1日だけのワンデイレースと、 何日間にわたって行うステージレース に分けられます。 ワンデイレースでは、 そのレースの一番最初にゴールしたものが勝者です。 一方のステージレースは数日間(大体8日くらい)にわたるものと、 3週間にわたって 21 ステージを争うグランツールがあります。 いずれも全ステージの総合時間が一番少ないものが そのレース全体の勝者です。 ただし、 全ステージ総合勝者と
はじめに いよいよ、 来たる7月1日から世界最高峰のサイクルロードレース かつ3大グランツールの一つである ツール・ド・フランス2023が開催されます。 その開催直前にあたって、 サイクルロードレース観戦の楽しみ方を 共有したいと思います。 とはいえ、実は自分は本格的にサイクルロードレースを 観戦しはじめたのは昨年のツール・ド・フランスからという 初心者です。 正確に言うと、2010年代前半あたりから 知人が目を輝かせて「自転車レーズが面白い!」 と勧めてくれたのをきっ
ここまで、 筋力について主にトレーニング(筋トレ)をする前に 知っておいた方がいい情報について述べてきました。 以下に簡単にまとめてみました(順不同)。 筋繊維の種類・・・これは前回述べたのでそちらを参照ください。 筋収縮の種類・・・これも筋力について(5)と(6)を参照ください。 筋パワーについて・・・筋力について(9)を参照ください。 筋出力に関わる神経の働き・・・筋力について(2)、(3)、(4)などを 参照ください。 筋の協働(共同)作業・・・今日はこれ
今回は、 筋肉自体の組成の違い、 筋繊維には主に2種類ある、 という話です。 筋繊維の種類 筋肉を形作る筋繊維は、 主に2種類に分けられます。 それは、 遅筋繊維;赤筋繊維(Type1繊維)と 速筋繊維;白筋繊維(Type2繊維)です。 人の筋肉、中でも骨格筋(骨格に付着する随意筋) 二箱の2種類の筋肉繊維が、個人差はありますが、 一定の比率で存在しています。 骨格筋の性質によって、 その比率が遅筋繊維に偏ったり、 逆に速筋繊維が多かったりします。 例えば、 ふく
著書「体はゆく」第5章の紹介です。 内容は、 音/音声刺激の身体運動への可能性などです。 音声刺激について 身体を動かす際にそれを誘発するには、 音ないし音声の刺激が有効だというのは、 音楽を聴いて自然と体が動くということを 経験することで容易に理解できます。 そしてその刺激が決して音声言語ではなく、 オノパトぺなどの擬音あるいは音そのもの であることが指摘されています。 このことは、 この著書の第2章でも“わざ言語”として 紹介されていました。 わたし自身も以前か
著書「体はゆく」第4章の紹介です。 キー・コンセプトは、学習の環境依存性と可塑性。 学習はその環境に依存するということと、 可塑性とは何か?についての話です。 学習の環境依存性と汎化について 運動に限らず何かを学習するには、 その時の環境に依存するということがわかっています。 どういうことかといえば、 ある環境で学習したことが、 別の環境で全く同じように再現できるとは 限らないということです。 このことは、 この著書の第2章でも指摘されていました。 野球のピッチャー
「体はゆく」の第3章の紹介です。 ここでのキー・コンセプトは、リアルタイムのコーチング。 時間的のみならず空間的なその場の運動指導(コーチング) についての話です。 リアルタイムのコーチング ある技能を指導する場合、多くは言葉によるコーチングが 行われます。 しかし、運動が終了してしまってからの指導では、 後から再構築することが難しくなってきます。 できればその場で(空間的に)、その時間で(時間的に) 行われることが望まれます。 それがリアルタイムのコーチングです。
「体はゆく」の第2章の紹介です。 ここでは、 変動性の中の再現性、暗黙知についてが 話題になっています。 変動性の中の再現性 最初に元読売巨人軍の桑田真澄投手のエピソード から始まります。桑田投手は元々身体の動きについて とても造詣の深い、探究心のある投手でした。 その桑田投手のピッチング動作を モーションキャプチャという機器で 記録・分析した逸話がとても面白い。 なにが面白いかというと、 何回も同じところに同じように投げてもらい その動きを解析するのですが、なんと!
「体はゆく」の第1章から紹介します。 この第1章は探索についての話です。 主に二つの話題を紹介します。 “うまい” と “うまくいく” とは違う 何らかの技能を獲得する過程では、 さまざまな試行錯誤が必要となります。 その結果として、 身体能力的に “うまい” と呼ばれる状態にまで 技能を習得することができるわけですが、 実はこの技能、周りの状況の変化によって “うまい” 状態を発揮できないことがままあります。 この章ではピアノの演奏について、 エンジニアかつピアノ奏
前回は物理学の復習みたいになってしまいましたが、 今回は生理学の勉強になります。 また勉強かよ!と言わずも少しお付き合いください。 筋肉が発する力と速度、 そしてパワーとの関係について説明したいと思います。 筋パワーとは何か? 筋パワーとは、筋肉が発する力と(収縮)速度を 掛け合わせたものです。 すなわち、 筋パワー = 筋力 × 筋の収縮速度 この式からわかることは同じ筋パワーであれば、 力と速度の関係は反比例するということです。 どういうことでしょうか?下のグラフを