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サイクルロードレース観戦の楽しみ方:5

このシリーズので、
誰がどう勝つのか?について書きましたが、
昨日のツール・ド・フランス第1戦は、
まさしくそれが1番のポイントになりました。

「まるで漫画だ!」
「いや漫画以上だっ!!」

WBC2023決勝戦の最終場面、
大谷投手とMLBでチームメイトの
トラウト選手との対戦。
最後に大谷がトラウトを三振に仕留めた瞬間、
思わず出た言葉でしたね。

昨日のツールはまさにそれと同じ結果でした。
初日からポガチャルとヴィンゲゴーが先頭を競い、
ポガチャルを引いていたアダム・イェーツが下り坂で飛び出し、
それを追うのがサイモン・イェーツ

この二人、双子の兄弟だったんですね。
実は昨日まで私は知りませんでした(初心者!)。

最後は、弟のアダムが兄のサイモンを振り切って、
グランツール初勝利を収めました。
レース前に誰がこんな結末を予想したでしょうか?

まさに漫画以上だっ!というドラマチックな結末でした。

コース途中の景色

さて、
初戦から予想外のガチンコ勝負となったツール、
今日も楽しみですね。

楽しみといえば、
選手が走る状況を横目にしながら、
各ステージのコース風景・景色を眺めるのは、
心が癒される瞬間です。

山や丘陵、田園風景、由緒ある建造物
(教会や城跡、美術館など現代的な建造物)は、
選手と一緒にその土地を訪れている感覚で
(もちろん選手はそれどころではないでしょうが)、
とても楽しくなります。

選手が走るコースにはそれ以外に、
高速道路を横目に走る、列車と並走して走る、
トンネルの中を走るなど、
色々な道があります。

中でも、
選手たちが通過する町や村の狭い道を走る時は、
普通の人々の生活空間にポッと非日常的な空間が
通り過ぎていく感じがして、
とても不思議で楽しい瞬間になります。

自分達が住む場所に、
世界有数のイベントが通り過ぎていく、
考えただけでもワクワクしますね。

コース途中の観衆

コース途中の町や村、都市の沿道には
非日常的な空間を楽しむように、
多くの観衆が集います。

ほんの一瞬の(アッと言う間の)ことですが、
それをジーッと待って、選手たちが通り過ぎる時
声援を送る観衆の存在もサイクルロードレースの
欠かせない風景の一つです。

何よりも、
山岳コースの激坂には、
道に溢れんばかりの群衆が集まり、
熱狂的な声援を送ります。

選手とぶつかってしまいそうで、
いつもドキドキしながら見ています。

昨日のツール第1戦の番組でゲストに来られた、
新城選手が番組中に話していましたが、
「群衆(熱狂的なファン)を信じて、まっすぐ進むしかない。」
とのこと。

確かに、
止まるわけにはいかないので、
そう考えて走るしかないのでしょう。
それくらい最接近するファンが多い
山岳コース特有の群衆風景です。

ファンと接触して、
選手が落車することも過去にはありましたが、
思った以上にギリギリでぶつからない、
あのスリリングな場面も、サイクルロードレースの
一つの名物ではあります。

今日も興奮する場面がたくさん観られるような気がしています。
周りの風景や観衆・群衆にも目を向けると、
一層レースが楽しめると思います。
ではまた明日。


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