『遊び』を『仕事』にするという事とは?
こんには。エンタメ演劇分野をビジネス視点で語るAsakawaです。
このエンタメ、エンターテイメントとは人々を楽しませるものという事です。そこにビジネス要素が加わると・・・ビジネスは仕事になりますので、
『遊び』を『仕事』にするということになります。
これを目指すとどういうことになるのか?
先ずは実行する側は苦しくなります。もちろんお客さん側はそんな想いにはさせません。最高の笑顔になって楽しんでもらいます。
・なぜ苦しくなるのか?
単純明快に答えればそれが『仕事』だからです 笑
世の中に『仕事』をそれこそ『娯楽』のように楽しんで日々こなしている人はそうそういないと思います。
それはエンタメ業界にも当然当てはまります。
例えば少しでも映画製作や音楽ライブの裏側を特典映像やドキュメンタリーで観たことがある人であれば演者、スタッフはみな苦悩の表情をしている所を見たことがある人はいるのではないでしょうか?
趣味、としてではなくお客さんから決して安くないお金を払ってもらいそのコンテンツを買ってもらっている以上は下手なものは見せられないと関わっている人は締め切りまで、本番まで格闘しているのです。
しかし、それならまぁいいとしてもっと苦しんでしまうような状況もあります。
それが、
客として楽しめなくなってしまう、です。
おそらく多くの人がこの世界に飛び込んだ理由に、先ず自分が客として大変、感銘を受けてその体験から自分もいつかステージに立つ側に回りたいと憧れて挑戦するに至ったと答えるている感触があります。私もそうでした。
その想いを胸にその世界に入って行ってある程度、裏側というものを知ってしまうとこのような心境になることが多々あります。特にまだ売れていない不安定な人ほどそれが強くなります。
よく聞くのが、
自分がオーディションを受けたけど落ちてしまった作品は公開されても観ることが出来ない。見事に合格した人が羨ましくて嫉妬してしまうからです。
お笑い芸人で、他のコンビがネタを披露してお客さんが大爆笑している所を見ると耳を塞ぎたくなる。
要は自分より優位な立場にいる同業者を見たくはなくなるのです。
その人との年齢が自分と近いとより一層、その感情は高まるでしょう。
自分は客ではなくあっち側に行きたい人になってしまうと、エンタメコンテンツを純粋に楽しむことができなくなってしまうのです。現場でのヒリヒリとした空気もけっこう辛いですが、こちらの方がきついかもしれませんね。
・ナンバーワンにならないといけない
基本は「趣味」で「遊び」でやるものを「仕事」にして「収入」を得るためにはどうすればいいのか?
それをこれまた単純明快に答えると上記のように一番になる必要があります。
ある国民的大ヒット曲は「ナンバーワンにならなくてもいい」と励ましますが、そんな甘い世界ではないんですよね😓
少なくとも明確な勝ち負け、順位を決められる分野ではそうなりますよね。
プロスポーツやeスポーツ、囲碁・将棋・麻雀などがそれに該当するでしょう。
音楽でも一部ピアノや、ダンス・バレエでもコンクールがありますのでやはり台頭するにはそのような場でトップになる必要がありますので、あるグループの中でトップの成績を収めることは必須ではないでしょうか。
厳密には最高峰の大会でトップ8くらいになれる実力があれば報酬は入ってくる場合もありますが、今年のオリンピックを観た人は分かるように基本的に金メダルを取った人にしかスターのような扱いはされません。大会後にテレビ番組に呼ばれる事も、ある企業のCMに起用されるのも一番になれた人が中心です。
なら同じようにたとえ勝ち負けを明確に決めることはない分野でも、それに準ずるような成果を出さないといけないことになります。
音楽で食っていきたいなら、
漫画・小説で食っていきたいなら、
演劇で食っていきたいなら、
YouTuberで食っていきたいなら、
自分が作った、書いた、出演した作品、動画がミリオンヒット、100万再生以上になるくらいの大成功を先ずは収めないと無理だってことですね。
個人的にはそこらへんの意識が甘い人が多い印象で、
そのような大成功を収めた人はまるで大企業に就職することに成功した人物と捉えているようで、なら私は僕は中小企業であの人のようにはなれないけど自分なりの居場所を見つけて活動していく、みたいな姿勢の人が多いような気がしました。
業種によっては確かに憧れの大企業には採用されなかったけど、やりたい仕事でお金を稼ぐことができているって人はいるのかもしれませんが、
この「遊び」が「仕事」のエンタメ分野ではそんな中途半端な人材には残念ながら居場所は無いに等しいです・・・💧 何かしら飛び抜けた才能が必要になります。
それがないとせいぜいたまに仕事は入ってくるかもしれないけど、それ一本で食っていけるほどの収入は望めないで止まると思います。
そんな出世意欲がない人ではとても居場所がないくらい狭い世界なのです。
しかも、人気が出た後も衰えず絶対的な地位を得たいのであれば「オンリーワン」でもある必要があります 笑
もしもあなたが人気が出た理由が若くて容姿が抜群にいいから、というある意味、「若さ」期限があるようなものだといずれあなたの代わりになる人がやって来る可能性は高いです。
或いは一瞬のインパクトは凄かったけど、すぐに飽きられてしまうようなパフォーマンスで人気を得たなど・・・。
そんな時間が経つと他の人に入れ替わられるような存在にならないためにはやはりあなたにしか持っていない、替えの利かない能力・才能が必要になっていきます。
それがあれば数年間、活動を休止してもまた活動を再開するのを待ってくれるファンはたくさんいるはずです。
よくあの人「一発屋」だったね、とバカにされるような言い方をされる人はこれまでたくさんいたと思いますが、そんな一時でも「ナンバーワン」になれただけでも凄いと思います。
その「ナンバーワン」の地位を維持するためには替えの利かない「オンリーワン」に自分を磨き上げないといけない・・・、
総じて「遊び」が「仕事」のエンタメ分野で稼いでいける人というのは、類い稀な才能を持ったとんでもない人材だということです。
昔は一般社会では役に立ちそうにもないけど、良い意味で馬鹿になれて、凄い面白いキャラの人の居場所としてこのような世界があったと思うのですが、最近は真っ当に働いても優秀そうな人がこっちにやって来て大きく稼いでいる印象もあるので(高学歴な人も珍しくなくなってきている)、より求められているハードルは高くなっていると感じています。
そんな虎と龍が対決するような熾烈な競争が待っている世界なのに「遊び」のままのノリではやって来てしまう人が大勢いるのが現実で、それをはっきりと教えてくれる人も少ないので私はその指南書を書くようなつもりで今日も発信をしております。
では今回は以上になります。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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