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【魔法の積み木】子どもの創造力を引き出すカプラの魅力と楽しみ方

この文章は、子育て中の保護者や教育関係者、特に幼児教育や保育に関わる方々に読んでいただきたい内容となってます。カプラ積み木についての基礎知識やその魅力を知りたい方、子どもの創造力を育むおもちゃを探している方にとって、有益な情報を提供します。

1. カプラ積み木とは?

カプラ(KAPLA)積み木は、オランダの建築家トム・ブリューゲンが1987年に発明したフランス製の積み木です。カプラは、「Kabouter Plankjes」の略で、「小人の板」という意味があります。その名の通り、細長い直方体のシンプルな形状の木製板であり、すべての板が同じサイズで設計されています。この一貫性が、カプラの最大の特徴であり魅力でもあります。

様々な商品がありますが、中に入ってる木の板は全て同じです。ピース数によって価格が異なります。全てではないですが、リンクを貼りますので比較してみてください。

それにしても木製のおもちゃって高いですよね(笑)ちなみに我が家は280ピースのものを購入しました。娘(3歳児)と一緒に二人で使っても余裕を持って使えます。娘が今よりも大きな作品を作るようになったり、2人目も使うようになったりした際には追加購入をしようと考えています。

↓100ピース

↓200ピース

↓280ピース


↓1000ピースのこちら、いわば業務用ですね。保育施設や児童館にこれが何箱も並んでいるのをよく見かけます。たくさんのカプラを使える場所や時間がある場合など、カプラを使う環境を想定して選ぶ必要もありそうです。

2. カプラの歴史と背景

カプラの誕生は、トム・ブリューゲンがフランスの古い城を再建するプロジェクトに携わっていた際に、古代建築の方法を模倣した積み木を子どもたちに提供したことに始まります。彼は、シンプルな形状でありながら無限の可能性を秘めた積み木を作りたいと考え、試行錯誤の末にカプラを開発しました。その後、カプラは世界中で愛されるようになり、教育現場や家庭で広く利用されています。

3. カプラの魅力とは?

3.1 シンプルさの中にある無限の可能性

カプラ積み木の最大の魅力は、そのシンプルさにあります。すべての板が同じサイズであるため、複雑な設計図を描くことなく自由な発想で様々な構造物を作り出すことができます。このシンプルさが、子どもたちの創造力や集中力を引き出す鍵となります。

3.2 創造力と集中力を育む

カプラで遊ぶことで、子どもたちは自然と集中力を養います。積み木を積み重ねる際のバランス感覚や手先の器用さも鍛えられ、結果として創造力が豊かになります。また、一度失敗しても何度でもやり直せる点が、子どもたちの挑戦心を育むのです。

3.3 協調性とコミュニケーション力の向上

カプラは、一人で遊ぶのはもちろん、複数人での共同作業にも適しています。友達や家族と一緒に大きな構造物を作り上げる過程で、協力することの大切さやコミュニケーション能力が自然と身につきます。

4. 私と娘のカプラ体験

元保育士であり現在は保育者養成の教員を務めている私は、日々子どもたちの成長を見守りながら、どのようにして彼らの創造力や協調性を引き出すかを考えています。その中で出会ったのがカプラでした。

私自身、カプラの魅力に取り憑かれ、ついには購入してしまいました。そして、自宅で娘と一緒にカプラで遊ぶ時間が、私たちの貴重な親子のひとときとなっています。

4.1 娘とのカプラ時間

初めてカプラを手にした娘は、そのシンプルな形状に興味津々。最初は小さな塔を作ることから始めましたが、次第に複雑な建物や動物の形を模倣するようになり、その創造力には驚かされます。一度失敗しても諦めずに何度も挑戦する姿を見て、カプラが彼女の自信や忍耐力を育んでいることを実感しています。

5. カプラの教育的効果

カプラは単なるおもちゃではありません。その教育的効果は多岐にわたります。

5.1 数学的思考の発達

カプラを使って建物を作る過程で、子どもたちは自然と数学的な概念を学びます。バランスを取るための重心の考え方や、シンメトリー(対称性)の美しさを感じることで、数学的思考が身につきます。

5.2 科学的探求心の芽生え

どのようにしたら高く積み上げられるか、どうしたら崩れないかといった科学的な疑問を持つことで、探求心が芽生えます。失敗と成功を繰り返すことで、試行錯誤の大切さを学びます。

5.3 芸術的感性の育成

カプラで創り出す作品は、まるで芸術品のようです。色々な形や模様を作ることで、美的センスが育まれます。子どもたちの自由な発想が、無限の可能性を秘めた芸術作品を生み出すのです。

このような色がついたカプラもあります。こちら人気のようでレビュー数も多いです。

このようにカプラには多岐にわたる教育効果が期待できます。積み木やブロックなどのおもちゃは、プログラミング的な思考の基礎を育む要素を含んでいあると言われていますが、カプラを使えば、表現の幅、展開、規模は無限大です。

6. カプラの作品のヒントになる絵本

カプラでの遊びをさらに楽しくするために、作品のヒントとなる絵本を取り入れることをお勧めします。以下は、カプラを使った遊びのアイデアを広げるための絵本です。

6.1 『KAPLA カプラ デザインブック 第3巻 シンプルな建物 緑 初級』

このシリーズは、カプラの基本的な使い方や、具体的な作品例が写真付きで紹介されている絵本です。リンクは初級の緑となっていますが、難易度によって色分けされており、子どもたちの創造力をさらに引き出します。

緑:初級(建物)
茶:初級(動物)
赤:中級(動物と建物)
青:上級(動物と建物)

6.2 『かぷらカプラKAPLA: フランス生まれの 1枚の板から広がるそうぞうの世界』 冨安 智子 (著)

基本構造や、歴史、基礎技術までコンパクトにしっかりまとめてあります。入門編としておすすめです。カプラ遊びの導入を考えている場合や、カプラ遊びをもっと展開したいと思っている場合など、園に一冊あると便利ですね。

6.3 『積木と保育』 吉本和子 (著), 脇淵爾良 (著)

保育室内の写真なども載っており、カプラを楽しむための環境作りの際に役立つ一冊です。保育室の環境構成は、私自身1年を通して永遠に悩んでいました。カプラ部屋を作ろうとしている園さんにおすすめです。

7. カプラを家庭に取り入れる方法

カプラの魅力を知り、ぜひ家庭に取り入れたいと思った方も多いでしょう。ここでは、家庭でカプラを楽しむためのいくつかのアイデアをご紹介します。

7.1 家族全員で楽しむ

まずは、家族全員でカプラを楽しむことです。親子で協力して大きな構造物を作ることで、家族の絆が深まります。大人も子どもも一緒に楽しめるので、週末のアクティビティとして最適です。

7.2 テーマを決めてチャレンジ

「動物園を作ろう」「お城を作ろう」といったテーマを決めてチャレンジすることで、創造力がより一層刺激されます。また、テーマに沿った作品を作ることで、達成感を味わうことができます。

7.3 作品を展示する

完成した作品は写真に撮って記録したり、しばらくの間家の中に展示して楽しんだりすることができます。作品を見返すことで、子どもたちの成長を感じることができ、次のチャレンジへのモチベーションにもなります。

8. おわりに

カプラは、シンプルな形状の中に無限の可能性を秘めた積み木です。創造力や集中力、協調性を育むだけでなく、家族全員で楽しむことができる素晴らしいおもちゃです。私と娘がカプラで過ごす時間は、かけがえのない宝物です。この記事を読んで、少しでもカプラの魅力に触れていただけたなら幸いです。ぜひ、あなたもカプラを手に取り、その魔法のような体験を家族と一緒に楽しんでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

参照ページ↓

https://www.kapla.co.jp

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