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初めてのZINE『花と着物と、短歌を纏う』をつくりました!中身を一部公開
今回、初めてZINEをつくりました。
タイトルは『花と着物と、短歌を纏う』。
シナリオライターやモデルとして活動する汐音葉月さんを5年間にわたって撮影した写真と、彼女の短歌を組み合わせた短歌写真集です。
今回は、汐音さんとの出会いやZINE制作の経緯、2月16日(日)に開催されるコミティア151での委託販売について紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1738232143-DtLJvhzcgfUiXobW5lApaZ4N.png?width=1200)
サイズ: B5(本文48ページ)
価格: 1,000円
短歌・モデル: 汐音葉月
編集・写真: あさいまこ
本屋のイベントで出会い、一緒に創作する仲間へと変化
汐音さんとは京都のとある本屋で開催された小説家 森見登美彦作品について語るイベントで出会いました。当時の彼女は赤のグラデーションヘアに黒の革ジャンという出立ちで、異彩を放つ存在感。最初は「少し怖い方なのかな」と思いきや、好きな作品について語る口調は意外にもおっとりとしていて、見た目とのギャップに驚いたことを覚えています。
![](https://assets.st-note.com/img/1738144433-O1ZqTiC9AE3GkQH8ns6xfecb.png?width=1200)
それ以来、カメラという共通の趣味を通じて仲良くなり、着物姿の汐音さんと季節の花を一緒に撮るようになりました。ZINEのタイトルは、彼女がSNSに写真をアップする際につけているハッシュタグ「#花と着物を纏う」に由来しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1738144707-1MRWj49nDu65CQp8gTLiFIhc.png?width=1200)
私にとって、定期的に同じ人物を撮るのは初めてのこと。ポージングや構図など分からないことだらけ。毎回、ああでもないこーでもないと話し合いながら撮っているうちに、私たちの関係は友人から一緒に創作する仲間へと変化していきました。
5年の間に、汐音さんは親しい人との別れや裏切りに直面し、時に深く傷つくこともありました。時系列に写真を眺めると、さまざまな試練を乗り越えるたびに彼女はしなやかな美しさと憂いを帯びていったように感じられます。
彼女なら、短歌も纏えるのではないか。別れを目前にひかえてZINE制作を決意
![](https://assets.st-note.com/img/1738147489-OJxX982UKHLys1VDIjMPfEda.jpg?width=1200)
2024年7月、一緒に祇園祭りの宵山に行った時のこと。
コンチキチンのもの寂しい音色や山鉾に吊るされた提灯の明かりに包まれてすっかり夢心地に。毎年すぐに売り切れる膳處漢(ぜぜかん)ぽっちりのしみだれ豚饅をほぼ並ばずに購入できてテンションが上がり、現実感がなくなってきた頃。汐音さんがおずおずと口を開きました。
「来年の春に、地元(北海道)に帰るかもしれない」と。
その言葉にただただ私は戸惑い、コンチキチンの音色もすっかり間遠になりました。
後日、これまで撮った写真を眺めていたら、汐音さんの写真がかなり溜まっていることに気づきました。これだけの量があれば、一冊にまとめられるのではないか。とりあえず、写真を仕分けることから始めました。
(去年、妊娠中に長期入院して、「何かつくりたい」という欲を燻らせていたことが、ZINEを作る意欲につながったと思います。その時期についてはまた改めて。)
しかし、初めてのZINE制作。
作業はなかなか思うように進みません。試作品をつくってはやり直し。手持ちの写真集と見比べるほど、自分の稚拙な写真や構成にげんなりしました。
こちらのTogetterまとめに拙作の短歌が……!
— 汐音 葉月◆1/29怪談スペース (@___end_of__) September 7, 2024
ありがとうございました🍀 https://t.co/X6W4TdvK2q
暗礁に乗り上げかけた時、たまたま汐音さんがSNSにアップしていた短歌が目に留まりました。
短歌の主な題材は、恋に翻弄されつつもどっぷり溺れることなく、どこか軽やかな足取りで今日を生きる女性の心情。それは、写真に映る彼女の表情やしぐさと重なりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1738148262-OhECyn47fXiTvGldj5IkJaUQ.png?width=1200)
「花と着物を纏ってきた彼女なら、短歌も纏えるのではないか」。
実際に写真と短歌を組み合わせてみると、短歌と汐音さん、そして四季折々の花が凛と共鳴したように感じられたのです。
そこで、失恋をして、傷ついて、それでもまた恋をする女性の心情をイメージしながら短歌や写真をまとめていきました。
こうして完成したのが、『花と着物と、短歌を纏う』。
この一冊が、彼女が京都で過ごした時間を思い出す “よすが” となってくれることを。
そして、この一冊を手に取ってくださった方の心に、彼女の姿と言葉が静かに沁みわたっていくことを願っています。
2025年2月16日(日)開催のコミティア151で委託販売します
たいやき好事家・蒐集家として年間約150匹のたい焼きを食べるみなみんさんのスペースにて、『花と着物と、短歌を纏う』を委託販売します。購入してくださった方限定で、みなみんさんと汐音さんが写ったポストカードをプレゼント!
日程: 2025年2月16日(日)11:00~16:00
場所: 東京ビッグサイト東1・2・3ホール
サークル名: 天然養殖
スペース: 東1 O60b
※当日私と汐音さんはブースにいません
みなみんさんの離島のたい焼きをまとめたZINEやたい焼きのグッズも、ぜひ手に取ってみてくださいね。
今後、文学フリマなどにも出店したいと考えています。遅ればせながら、これが私の2025年に叶えたい夢です。決まったら、またお知らせしますね。
読んでくださりありがとうございました!
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