【THEタモリCLUB】～タモリさんの素敵な山の降り方〜ii〜

〜i〜より続き
〜芸人、ふかわりょうさんのエッセイより〜

元々ふかわさんはタモリさんについて
ネガティブな印象であったといいます

なぜなら「お笑いビック３」のゴルフ番組で
たけしさん、さんまさんがボケているのに
ひとり淡々とゴルフをしているから

大人気ない、面白くない人、

という印象…

その意識が変化していったのは
笑っていいともの
曜日レギュラーを担当してから
だったといいます

いいともが休みの週末
ふと
タモリさんが経営されているという
ハーバー近くの飲食店へ行ってみようと

誰にも言わず勢いでひとり
訪れてみたときのこと

ガラガラと戸に手を掛け
一歩店内へ入ると

”いらっしゃいませー！”

誰よりも威勢のいい声

その声の主は
ビールジョッキを片手に
ビールを注いでいるタモリさん

タモリさんがあまりに普通の
いち店員として
しかも誰よりも機敏にホールを動き回る姿に
度肝を抜かれたと言います

更には、運転手付きの車などではなく
電車を乗り継いで来ている可能性がある

とのこと

平日働いて
週末はお店で働いている
タモリさん

お付き合いを重ねるごとに
ふかわさんの中で
タモリさんへリスペクトの念が
湧いてきたといいます

また、当時恒例だったという
いいとも終わりの二人の食事会は
決まって

油まみれの定食屋さん
こじんまりとしたお蕎麦屋さん
カウンターだけのラーメン屋さん

を一般客として利用

全国ネットの司会をやった後の食事としては
あまりに質素で庶民的だったといいます

そんなふかわさんはエッセイの最後に

自分が年齢を重ねるごとに
大きくなっていくタモリさんの存在

今では”尊敬以外なにものでもない”
"私にとってもはや神様”

と書かれていました

【エッセイ】THEタモリ倶楽部
～タモリさんの素敵な山の降り方〜iii～へ続く

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ライフクリエイター朝比奈卵