「#炭酸が好き」投稿作品 アサヒ飲料社員が読んでみた!
本年、当社はおかげさまで、炭酸ブランドの三ツ矢が140周年、ウィルキンソンが120周年を迎えることができました。いつもご愛飲いただきありがとうございます!
この機会に、炭酸の魅力を読者の皆さまと共有し合うことができればと思い、「#炭酸が好き」というマガジンを立ち上げました。これまで「#炭酸が好き」をテーマに募集した社員作文をご紹介するなどしてきました。
今回は、8月にnoteさんとの企画で募集させていただいた「#炭酸が好き」にまつわる皆さんの投稿をもとに社員で座談会を行った様子をお届けしたいと思います。
<参考:募集時のnoteさんの投稿>
座談会には三ツ矢・ウィルキンソンのマーケティング担当と商品開発担当の4名が参加し、皆さんの投稿作品を見ながらみんなで炭酸の魅力を語り合いました。W周年の感想も聞いていますので、ぜひご覧いただけるとうれしいです。
【プロフィール】
炭酸の魅力、三ツ矢・ウィルキンソンを多くの方に愛してもらっていることを実感
――「#炭酸が好き」の投稿リストを見てどのような感想を持ちましたか。
山上 こんなに多くの方に「#炭酸が好き」というテーマで投稿をしていただいて、内容も本当に素敵なエピソードばかりでうれしかったです。同時に、この仕事に携われていることが恵まれている、と改めて感じました。
松岡 タイトルだけでも興味が持てるものが多く、内容についてもダイレクトに炭酸にまつわる思い出を書いてくれている方もいれば、直接的ではないが炭酸に紐づいた思い出を書いてくれている方もいて、いろいろな人の記憶に触れられて貴重な機会でした。
――「#炭酸が好き」に集まった投稿を見て特に印象に残ったものを教えてください。
松岡 「畑のミントとウィルキンソン」が印象に残りました。当社の商品を使ってアレンジしてくれてうれしく思いましたし、見た瞬間おいしそうと感じました。私はお酒が好きなので、はちみつレモンをつけて余ったシロップを「ウィルキンソン」で割ってレモネードソーダをつくったりするのですが、今度このミントのアレンジも試してみたいと思いました。
小諸 汎用性の高い「ウィルキンソン」はアレンジがたくさんありますよね。私も、シンプルなものだと「ウィルキンソン レモン」に追いレモンすることにハマっています。お風呂上がりに飲むのが特に最高です。
松岡 シンプルだけど追いレモンは、おいしいですよね。あとは、お米を炊く時やお肉を煮込む時に「ウィルキンソン」を使うという話もよく聞きます。今回の投稿の中にも「ウィルキンソン」で肉じゃがをつくってくれている方がいました。「失恋して肉じゃがを作った話」で、失恋という少し切ないエピソードではありますが、印象深い出来事の中で、気持ちを切り替えるきっかけになっているのが素敵だなと思いました。
山上 素敵なエピソードが多いですよね。私は「忘れられない思い出の味」のさまざまな思い出と炭酸がリンクしていて、それが生活の彩りになっているというところがとても印象的でした。『自身の成長とともに、炭酸はどの場面においても私の心強いお供』という言葉があり、商品がそこまでの役割を担えることはすごいことですし、これほどまでに皆さんの生活に彩りを与える存在(商品)に携わっていることの喜びを実感しました。
岡 私は、「泡に包まれた特別な時間|三ツ矢サイダーと私たちの思い出。」が自分の原体験と重なりました。私も投稿者の方と同様に子どもの頃、特別な日にしか飲めなかった「三ツ矢サイダー」は憧れの存在で、目を輝かせながら楽しみにしていて、非常に共感しました。また、投稿者のお子さまへも「特別な時間」として受け継がれているという点も開発担当者として大変うれしく感じました。
小諸 自分の原体験とリンクするものもたくさんありますよね。私は「我が家の炭酸事情」の『ウィルキンソンを飲むことがカッコいい行動』という言葉に非常に共感しました。入社して間もない頃、社内外問わず、周りのイケてる営業マンたちはこぞって「ウィルキンソン」を飲んでいました。恥ずかしながら、当時は「ウィルキンソン」が当社の商品だと知らずに「なんだ、このカッコいい飲み物は」と衝撃を受けたのを思い出しました。炭酸水というコモディティ化しやすい商品だからこそ、こうした情緒価値を磨くことの重要さを改めて感じさせられました。
山上 ほかにも「じいちゃんとサイダー」という投稿をご紹介したいです。自分の原体験と重なりました。投稿の中で特に印象的だったのが『いまでも三ツ矢サイダーを飲むたびに祖父のことを思い出す。というか祖父に会いたくて三ツ矢サイダーを飲んでいるかもしれない』という部分です。亡くなったはずのおじいさまに会いにいけるという表現をしてくださるくらい鮮明に思い出せるというのはとてもすごいことだと思っていて、投稿者の方にとってそれほど特別な存在なのかもしれないと想像して、とても心に残りました。
小諸 他にも、「250mlの三ツ矢サイダー缶」という投稿で、子ども会で配られた話なども出てくるのですが、このサイズと容器の「三ツ矢サイダー」に思い出があるという方も多いのではないかと思いました。
山上 子どもの頃に250ml缶をもらった記憶は多いですよね。お手伝いやイベントなどの後にもらうことも多かったので、250ml缶が何をしたという思い出をよみがえらせてくれる存在なのかもしれないですね。
――自分にとっての「#炭酸が好き」な話(昔のエピソード、日常の中で実感した瞬間、仕事を通して感じたことなど)を教えてください。
岡 シーンに応じて飲む炭酸飲料が何となく決まっている気がします。仕事前は景気付けに強めの有糖炭酸、食事のお供は無糖の強炭酸、仕事終わりや運動後は炭酸が弱くて優しい有糖炭酸、寝る前は炭酸が少し抜けた無糖炭酸。気持ちの切り替えも健康面も広くカバーできる炭酸飲料がとても好きです。
山上 三ツ矢の日(3月28日)の店頭試飲で、小さい子どもが初めて炭酸を飲むというシーンに数多く立ち合い、多くの子どもの炭酸デビューを見てきました。初めてのシュワシュワにびっくりして泣く子もいれば、「おかわり!」とうれしそうに飲む子など、その表情はさまざまで、どの表情を見てもとても心が和やかになります。また、そんな我が子の様子を見ている親御さんはみな笑顔で、人々を笑顔にできる炭酸のチカラって本当にすごい、と実感しています。人々に笑顔の輪をもたらす炭酸が好きです。
歴史を通してそれぞれの担当業務への想いがさらに強く
―今年は「三ツ矢」「ウィルキンソン」がともに周年を迎えたということでさまざまな取り組みと同時に、社員の私たちが歴史を感じる機会も多かったかと思います。どのような年になっていますか。
小諸 「ウィルキンソン」は象徴的な記念日をつくって、120年の歴史を盛り上げたいということで、ブランド創始者であるウィルキンソン氏の誕生日である7月15日をウィルキンソンの日として、全社での取り組み強化を狙いました。特に印象的だったのは、発祥の地・宝塚でのサンプリングイベントです。東京などさまざまな場所でサンプリングしましたが、特に発祥の地である宝塚ではもしかすると自分より詳しいんじゃないかと思うほど、歴史を語ってくださる方や、「昔ここに工場があったんだよ」などと教えてくださる方などもいて、お客様の反応や応援コメントも多くいただきました。愛されていることを実感し、胸が熱くなりました。改めてブランドのことを学んでいきたいと思いましたし、発祥の地の方々とのつながりをもっと大切にしていきたいと思いました。
松岡 周年をきっかけに改めて「三ツ矢」「ウィルキンソン」のそれぞれの歴史や変遷を知ることができたと思います。「三ツ矢」に関しては、炭酸プロジェクトという社内での取り組みを通して、「三ツ矢」の開発に深く関わられた先人の方々のお話を聞けたことはとても貴重な機会だったと感じました。
小諸 炭酸プロジェクトもとても好評でしたよね。
松岡 そうですね。全国の若手社員で構成されたプロジェクトメンバーでまず明石工場を見学することを皮切りに、当社炭酸ブランドのゆかりの地をまわりました。その後ワークショップで炭酸を通して、どのようなことができるかという点を議論しました。そのあとは、全社員に共有できるような「三ツ矢」と「ウィルキンソン」の勉強会資料を作成しました。当社にはマーケティング担当者が今後のプランを全社向けに説明する日があるので、そのタイミングで「三ツ矢」と「ウィルキンソン」の歴史勉強会も実施しました。
山上 プロジェクトを通した議論を種にして、「三ツ矢」では「はじめての炭酸」というテーマで品質について知っていただくためのイベントを実施したり、「ウィルキンソン」ではサンプリングを実施したりと大きな取り組みのきっかけになることも多かったです。「三ツ矢」と「ウィルキンソン」の歴史勉強会が好評だったので、ほかのブランドでも実施の検討が始まっているみたいです。ブランドのバックグラウンドを知ると、商談時にももっと魅力を知っていただけるきっかけにもなりますし、ブランドを知ることでブランドがもっと好きになります。自分ごと化して考えることができるので、大きな実りがある機会になったように思います。
岡 「三ツ矢」については140周年限定商品として1908年のヲレンジや1970年のシルバーが復刻し、「三ツ矢」の長い歴史をしみじみと感じました。復刻版商品の開発にあたって、昔のレシピを再現してみて気づいたのですが、レシピ自体はとてもシンプルなんです。でも、令和のこの時代に飲んでもとてもおいしいというのがすごいなと思います。
山上 私は「三ツ矢」のブランド担当になって初めて迎えた本年の三ツ矢の日が印象に残っています。三ツ矢の日では全国のスーパーマーケットなどで社員が試飲をさせていただいています。本年参加した際に、おばあちゃん、お母さん、お子さんという3世代でいらっしゃっているご家族がいて、一緒に「三ツ矢サイダー」を召し上がっている姿を拝見しました。3世代が一緒に楽しめるものはそうは多くないなと感じ、世代を超えたおいしさを通したつながりを実感しました。また、ご年配の方から「いつまでも変わらないおいしさをありがとう」と声をかけいただいたんです。昔から親しんでくださって、また私たち社員にも感謝を伝えてくださって、こんな貴重な経験ができるのかと思い、「三ツ矢」というブランドに関われてうれしいなと思いました。
たくさんの方の思い出に寄り添い、ワクワクと笑顔を
――アサヒ飲料の炭酸ブランドの商品開発を通して、100年先の未来がどのようになってほしいかを教えてください。
松岡 100年後も「三ツ矢」や「ウィルキンソン」がどこでも手に取れて、日本中で飲まれているといいなと思います。改めて考えると100年以上変わらず同じ名前で商品が販売されていることはとてもすごいことだと思いました。少しずつ変われど、200年以上同じ名前でご愛飲いただける未来にしていきたいです。
小諸 当社の「カルピス®️」では「みんなでどの濃さが好きかという話をしながら飲んだよね」というお話をしてくださる方が多く、ブランドを軸にコミュニティができていくことがあります。「三ツ矢」や「ウィルキンソン」でもみんなで魅力を共有し合えるような形を築き、ワクワクと笑顔をお届けしていきたいです。
岡 開発者としておいしさを通じて、ワクワクと感動を届けたいです。チャレンジという点では「三ツ矢サイダー」のようにみんなが推せる商品を開発したいです。いまと変わらず炭酸飲料から思い出に残る特別な時間が生まれる未来であってほしいです。このような時間をつくっていけるような商品をお届けできるように頑張ります。
山上 今回の投稿にもあったように、世代を超えて語り継がれる、何世代にも共通して愛されるということはとても素晴らしいことだと再認識しました。一つの資産として守り続けないといけないと思いますし、皆さんの生活の彩りになって、笑顔になれるような商品をつくり続けたいです。これからもワクワクと笑顔を届けていけるよう、いまできることに精一杯取り組んでいきます!
――ありがとうございました!
いかがでしたか?
本日は「#炭酸が好き」というテーマで「三ツ矢」「ウィルキンソン」について語っていただいていた投稿をピックアップし、各ブランドの商品開発担当者に携わっている社員が読ませていただき感じたことを話し合いました。皆さんの素敵なエピソードに触れて大変感動し、非常に励みとなりました。これからも炭酸といえばアサヒ飲料と思っていただけるような商品をお届けしていきたいと思います。