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私たちのターニングポイント From社内報 #7「想いなくして、進化なし!」

本記事では、アサヒ飲料社内報コンテンツとして制作している「ターニングポイント」を一部編集してお送りいたします。「ターニングポイント」では当社役員・事業場長の転機となった経験に迫り、人生や仕事の軸となっていることを紹介しています。社員から人気が高い「ターニングポイント」を通して、当社の歩みを少しでもお伝えできればうれしいです。

今回は、お客様に安全で高品質な商品を届けられるよう、品質保証に取り組む社員のターニングポイントです。

 ※本記事は2022年9月に社内報として執筆した内容です。


【プロフィール】

西村 衛(にしむら まもる)/品質保証部 お客様満足最大化特任部長
1990年アサヒビール入社。工場や生産部での勤務を経て、2004年より当社品質保証部にグループリーダーとして着任し、2013年11月同部長。2016年以降岡山工場長、群馬工場長を歴任し、
2024年4月より現職。


安全で高品質な商品をお客様に届けるために


―ターニングポイントとなったキャリア上のエピソードを教えてください。

私のターニングポイントは、2004年、品質保証部にグループリーダーとして着任し、新たな品質保証体制の構築に携わったことです。当時、商品表示に関する法改正の動きがあり、新商品の中味を審査する、処方審査会に加え、商品表示についても、審査手法や具体的な確認項目の仕組みを構築することが切迫した課題でした。

品質保証部のグループリーダーとして、リスクがあれば各部門からなるワーキングチームを結成し、各部の意見を取りまとめ課題解決を図るなど「安全で高品質な商品をお客様に届ける」ことに注力しつつ、商品表示についての審査を強化した「新商品品質審査会」を展開し、マニュアルも整備しました。

アグレッシブにさまざまな商品開発に挑戦していかなければいけない環境の中、商品開発にあたっては、マーケティング部、生産部、調達部など各部門それぞれの強い想いがぶつかり合い、各々の主張を一つにまとめあげる難しさがありました。担当者一人ひとりの商品にかける想いを大切にしながらも、根拠となる科学的なデータを基にリスク評価はきちんと行い、全員が納得する形で、最終的に「安全で高品質な商品」を上市することに全力で取り組みました。


アグレッシブな挑戦に際し、アクセルとブレーキを見極める品質保証部を目指して


―在籍当時の、印象的な出来事を教えてください。

原料に果肉などの固形物を使用した商品については、品質保証上の基準づくりとその運用に非常に苦労しました。果肉などの固形原料は沈殿する可能性も高く、お客様から異物としてご指摘を受けることが多いです。また、中国産原料を一部使用していましたが、当時中国での農薬問題や食品に関しての問題が相次いで発生し、中国産原料の品質保証体制の構築が急務でした。そのため、中国産原料の使用にあたっては、調達部・商品開発研究所の担当者とともに現地の工場へ視察に行き、生産工程のリスクを洗い出し、日本輸入後にも原料の検査を行うなど、リスク管理を徹底しました。

品質保証部としてはチャレンジングな商品を開発するにあたり、アクセルを踏み攻めるべきポイントとブレーキを利かせ守るべきポイントを見極め、いかに両立させていくかという点が非常に難しいところでしたが、関連部門の皆さんと議論しながら、さまざまな問題を乗り越えていくことができました。


後輩に伝えたい想い

「想いなくして、進歩なし。」が、私の座右の銘です。
どんな会社にしたいのか、どんな職場にしたいのか、あるいはどんな自分になりたいのか、その想いを力に変えてチャレンジしていく。何事においても、志が大切だということをこの言葉に込めています。

私の場合は、品質保証部や工場での業務を通じて、社員全員が納得して良いといえるものをお客様に提供したいという想いが常にありました。
仕事に限らず、一人ひとりが、さまざまな想い・志を持って人生そのものに向き合うことが、ウェルビーイング(well-being)にもつながっていくと考えています。


気分転換は、神社仏閣巡り・読書・アニメ!

神社仏閣巡りの1枚
お気に入りの御朱印帳

神社仏閣などを巡って御朱印を集めるのが好きで、達筆な文字が素敵だなと思いながら眺めています。他にも、古典文学や歴史小説、随筆、小倉百人一首などに思いを馳せるのも気分転換の一つ。空想や妄想の世界ですが、その空間に入り込むのがとても落ち着きます。
アニメも好きで、お台場にある某立体像にも会いに行ってきました!

―――ありがとうございました!

今回の「私たちのターニングポイント」はいかがでしたでしょうか?
次回もお楽しみに!