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入社1年。ようやく会社にマッチしました。

unnameに入社して1年、業務委託期間も合わせるといつの間にか2年近くが経っていました。

タイトルにもあるように、ようやくunnameにマッチしたなというか
これまでのカルチャーや習慣をアンラーニングできたなという感じです。
つまりこの1年、ギャップを感じながら仕事をしてきました。

何がマッチしなかったのか?どうやってマッチしたのかを中心にこの1年をまとめたいと思います。


自己紹介

大学卒業後、新卒で広告業界の専門誌を発行する株式会社宣伝会議に入社。

2021年にはアウトドア系のWebメディアを運営する株式会社スペースキーに転職しました。

主な経験はメディアの広告営業としてBtoB、BtoCの業種を問わず広告出稿やイベントをプランニングすることと、メディアを絡めた広告商材の開発、DMPを使ったWeb上の行動データの活用などです。

そんな私がunnameに興味を持ったのは2022年10月。

当時勤めていたアウトドア系のWebメディアではBtoCの顧客を主に担当していましたが、
元々BtoBマーケティングが好きだったことや、メディアを"絡めた"企画・支援への限界を感じていました。

unnameのソリューションではなく課題からアプローチする姿勢に興味が沸き、まずは業務委託として自社マーケティングなどに関わった後に、23年8月に正社員としてジョインしました。


ジョインして

unnameには4人目のメンバーとしてジョインしました。

入社した時はパワプロで言う「戦力グラフの新しい項目を増やすぞ!」くらいの意気込みでした。

また、半年ほど業務委託で関わっていたこともあり、「新しい環境」というよりは稼働時間が増える程度に考えていました。

入社日である8月1日から、ちょうど福岡移住の予定だったので、7月頃から前職の引き継ぎをしつつunnameのオフィスに顔を出し始めました。

そして、いざ本格的にメンバーとして動き始めると...

「あれ?全然仕事できんぞ?」

これまでの経験・スキルが通用しない。いや、そもそもルールもカルチャーも全然違う。

「うわ、全然バリュー出せてない」

という焦りと不安でいっぱいになりました。

業務委託時代のようにタスク化されたものを打ち返していくのではなく
メンバーとして、オーナーとして業務に関わっていくことは、
テクニカルスキル以外のヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルが必要であり、
そのスキルも経験も圧倒的に足りないと痛感しました。

カッツモデル:職位と能力の関係性
(引用:株式会社日本能率協会マネジメントセンター)

また、マーケティング支援のクライアントワークにおいても
広告営業時代のように、納品物が決まっておりワークフローが型化されていることはなく、納品物も納品までのフローも自分で設定するコンサルタントという仕事に戸惑っていました。

この辺りは当時の記事でも話しています。


殻にこもり負のループに

勉強しろよ、内省して改善しろよ等々のツッコミはごもっともですが、

  1. これまでのキャリアで具体業務以外の相談をしてきたことがなかった

  2. ひとり福岡にいるので気軽に飲んだりして想いを吐露する相手がいない

  3. ちょうど子供が生まれて子育ても始まり、時間的な余裕がない

などの"言い訳"もあって、こんな負のループに陥りました。

 仕事する
  → 他メンバーとの差、自分の仕事の出来なさに気づく
    →課題の言語化や解決策が未消化のまま次の仕事
     → 負債がたまり自己嫌悪

「まだメンバー4人だし、早めに身を引いた方がお互いのためにもいいんじゃないか...」

そんなことまで考えているタイミングで、さらに育休に入ることに。

きっかけとなった散歩

育休を目前に控えた時期に、久しぶりの東京出張になりました。

出張の前に代表からこんなお誘いが

お言葉に甘えてお世話になり、晩御飯(焼肉ではなかった)のあと虎太郎(宮脇の愛犬)の散歩に行くことに。

東京時代に住んでいた久我山から宮脇の家まで、虎太郎のドッグランも挟みながらの散歩。気づけば2時間近く歩いていました。

久我山駅と代表と虎太郎

散歩の中で

  • 自分の意気込み・想定期待値と、会社からの期待値の違い

  • 仕事の仕方やカルチャーの違いへの戸惑い

  • どういうスキルが足りていないのか見えていないこと

  • 産後、夜ほとんど眠れていないことや想定外の育児の時間の多さ

などをこの夜の散歩で率直に話せたことで、お互いの認識の違いや、初めて知ること、モヤモヤの正体が見えてきました。

「あれ?案外、余計な心配をしてただけなのかも...」

そして、ここで初めてunnameと自分のカルチャーの違いも言語化してもらいました。


違い①:共有することにメリットがある

1つ目の違いが「共有」です。

  • 共有することで、自分の課題を解決してくれる誰かがいるかもしれない

  • 共有することで、相手が3歩先、1歩先を読んでくれるかもしれない

  • 共有することで、自分のスキルやノウハウが役立つポジションを作ることができる

  • 共有することで、自分の意図を正く伝えられる

など、共有には様々なメリットがあります。

例えばunnameでは、Slackにメンバーごとの「times」というチャンネルがあります。
これはX(Twitter)のような感覚で、日々の感想や学び、ステータスなどをメンバーがそれぞれ投稿しています。

私は当初全く活用できていませんでした。

ひとり福岡で働いていた私にとって、Zoomでの打ち合わせ以外は
Slackが重要なコミュニケーションツールになりますが、仕事のアウトプット以外は、業務で感じたことも育児の状況も発信せずに完全にブラックボックス。

「もっとフォローしたいので共有してください」と言われても、自分の状況を発信することに躊躇していました。

なぜ共有できなかったのか?

これまでのキャリアで「共有」にメリットがなかったことが一つの原因と思っています。

営業時代は、基本的に他の営業メンバーとは数字を争っている関係なので、日々の学びを共有したところで、ライバルが強くなるだけ。

悩みや課題を話しても、誰かが解決してくれるわけでもない。

こういう環境にいた私にとって、「共有」は無意味どころか、デメリットが多いと思っていました。
共有ができなかった私は福岡という地理的にも遠い場所にいたことで孤立。
結果、自分で作り上げたブラックボックスの中で、負の連鎖を一人で回していました。

東京での散歩以降も宮脇さんとの虎太郎1on1で、この「共有」について何度も話しました。
最初は「言葉ではメリットがわかるが、なかなか動けない」という状況が続きましたが
様々なシーンで共有を重ねることで、
メンバーからのサポートや、逆に自分のスキルを頼られる場面も増え「あ、これが共有のメリットか!」と身をもって実感し、共有が習慣化されてきています。


違い②:完璧主義より完了主義

2つ目は「完了主義」です。
unnameは支援業だけでなく、様々な事業展開の可能性を秘めています。
そんな環境で求められるのは、「着実な成功」ではなく「チャレンジの数」と「スピード」です。

新しいアイデア? まずはやってみよう!
権限委譲された領域? 自由にやってみよう!

というのが正とされています。

しかし、これまでの私のキャリアでは

  • 石橋を叩いて、着実に前進

  • 世に出すコンテンツには複数の承認が必要

  • 新しいチャレンジには、あらゆるリスクを想定

  • 週次の定例会議で提案と承認

  • 週次で進行状況を報告

という、チャレンジやスピードよりも確実な成功が正とされていました。

振り返ると学生時代の剣道でも
「ただ相手を叩いても有効打にならない。心技体が揃って初めて一本。」 「無駄に手を出せば、逆に隙をつかれる。無駄打ちはするな。」
と完璧主義的な教えを受けてきました。

もちろん、これらの全てが誤りではなく、今のunnameに求められているのは別のものということです。

「完璧主義になりすぎず、完了主義でまずは前進する。」

リスクがないところでさえ、ベストを求めすぎていた。
でも、リスクがないなら、ベターでも十分。やること自体がプラスなんです。

と言いつつ、このnoteも書くと言ってからあれこれ考えて1ヶ月半が経ってます...


この他にもビジネススキルや仕事のルールなど様々なギャップがありましたが、この「共有」と「完了主義」をアンラーニングできたことが大きなきっかけとなりました。

unnameでは、こうしたカルチャーや仕事のルールのギャップを防ぐためにも、カルチャーブックを作成し社内の共通認識・共通言語を増やしています。


その後も続いた虎太郎🐯1on1

・散歩時間の有効活用になる(宮脇)
・育児が終わった夜がゆっくり集中できる(本田)
というお互い夜の時間がタイミングが良かったのと、

まじまじとMTGするより散歩しながらの方が話しやすいよね
ということで、
その後も虎太郎くんの散歩タイムに電話での1on1を続けることに。

この虎太郎1on1は毎回1.5~2時間程度、ほぼ毎週付き合っていただきました。
(散歩時間の有効活用とは言ってくれていますが本当に感謝です🙏)

その週の出来事からの気づきや、課題と弱みの言語化と解決策、そして自分が変化できたことを振り返る
1年間の試行錯誤を経て、ようやくunnameにマッチできた気がします。

1on1で話したこともSlackで共有

最近は組織や事業についてお互いの考えを話したりとテーマも変わってきました。

この1年間で価値観・カルチャーを自分の中に落とし込むことができました。

これから10人、20人となった時に、新しいメンバーに自分が1on1で受けたバトンを渡せるようになれば、規模が大きくなっても組織運営が滞ることなく人数に比例して組織が強くなるはずです。


これから挑戦すること

もちろんこれがゴールではなく。これからが本当の意味でバリューを出すフェーズです。

当初はパワプロで言う「戦力グラフの新しい項目を増やすぞ!」と思っていましたが、
今は組織の隙間を埋める役割や、チーム全体の効率を上げるような動きが必要だと思っています。
地道に成果を積み上げていきたいと思います。


今回マインド的な変化を中心に書いてきましたが、
スキル面でも成長と変化を感じた1年でした。

マインド的な師が宮脇さんとすると、今回登場しなかった中本さんというスキルの師にあたる方もいるんですが

「こういうの挑戦したいんですよね〜」と私が言うと
「そろそろ そう言うんじゃないかと思ってましたよ」
「それはまさに狙い通り」

とか言って、
いつの間にか中本さんの手のひらの上で、レールの上に乗って転がされてるので、そろそろ予想外の成長をしたいです。

最後に

unnameは現在7人の小さな会社です。
「小さな会社だからマルチで完璧な人ばかり」なんて思われがちですが、実際はそうでもありません。
多様な個性と能力を持つメンバーが、お互いを補完し合いながら成長しています。
気になった方はまずはカジュアル面談で、ぜひお待ちしています!

東京だけでなく、福岡でも採用をおこなっています
・福岡にUターンしたい
・東京に挑戦する前に福岡で試してみたい
・福岡でマーケティングの仕事に挑戦したい
という方もぜひお待ちしています🙌

(この1年で福岡移住や福岡支社設立などもあったので、福岡編はまた別で書きます)

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